ケーキの魔術師が生む、美味しいトリック
英国には有名なケーキの魔術師がいる。国際的なケーキのコンテストで受賞し、セレブ女優や歌手たちからも注文が絶えないという、「ベイク・キング(BakeKing)」ことBen Cullenさん(29)才だ。
Benさんの作るケーキは、見る人を騙すものばかり。一見するとサンドイッチ、しかし切ってみるとケーキだったり、リアルな亀に見えるものがやはりケーキだったり……といった具合だ。
元タトゥアーティストが生み出す錯覚
Benさんの前職はタトゥアーティスト。タトゥを入れに来ていたあるお客さんから、珍しいデコレーションのケーキを見せられたのが転職のきっかけだという。
大学でグラフィックデザインを勉強していたが、ケーキなどそれまで一度も焼いたことがなかったそうだ。海外メディアのインタビューでこう話している。
(ケーキ職人に)転職して僕が最初にやったのは、母親に電話してケーキの焼き方を聞くことでしたね。冗談じゃなく、それまでケーキに興味もなければ、作ったこともなかったんです。
最初に作ったのは、家族や友人にあげるための普通のケーキだったらしい。だが、いくつか作るうちに、デザインに力を入れるようになったそう。
錯覚トリックを取り入れた最初のケーキは、バナナやリンゴ、オレンジなどの果物でした。自分でも、本物そっくりに出来たと思います。これを作ってみて、別のものでも人の目を錯覚させられるんじゃないかと思ったんです。
毎回が試行錯誤
Benさんが作るようなケーキはこれまで前例がないため、作り方のノウハウからオリジナルで考え出さないといけない。そのため、いつも失敗が付き物だという。
アイディアが浮かんだら、それを形にしなければいけません。そのとき、最初はたいてい失敗します。そこからいろいろと学び、完成に近づけて行きます。
また、見る人に錯覚を起こさせるのに大事なのは、「決して手を抜かないように自分を戒めること」だという。(了)
出典元:Mail Online:It’s a piece of cake! Former tattoo artist reveals he had to ask his mum how to bake when he started making ultra-realistic creations resembling everything from food to famous faces(3/6)
出典元:boredpanda:30 Illusion Cakes By The BakeKing That Are Too Good To Eat(3/10)