世界4大ミスコンも多様性の時代へ!NZ代表はトランスジェンダー女性
フィリピン出身であり、家族から勘当された経験を持つ異色の候補者が、世界4大ミスコンのひとつである、ミス・インターコンチネンタルのニュージーランド代表の座を射止めた。彼女がトランスジェンダー女性であるということも、注目を集めている。
家族の理解を得られなかった過去
フィリピンのダバオ市生まれのアリエル・キールさんは、家族で移住したニュージーランドのオークランドで育った。子どもの頃から、「おかま」に相当する言葉を言われ続けてきたそうだ。
「間違った性別で20代を過ごしたくない」と、性転換治療を始めたのは2017年のこと。残念ながら家族の理解は得られず、勘当される結果となってしまった。しかし彼女は、本来の自分になること、そして家族との関係をあきらめなかった。
ニュージーランド代表として初
26歳になった現在、性転換治療を終えてミス・インターコンチネンタルに挑戦し、ニュージーランドを代表する女性として選ばれた。トランスジェンダー女性として、そしてフィリピン人として初の快挙だ。
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現在では、家族との関係も良好で、父親から誇りに思われていると感じることができているという。
自分自身の手で、なりたい自分になったアリエルさん。彼女は「悪いことをしたり、誰かを傷つけてしまったら謝りましょう。でも、本当の自分であることを謝らないでください」とメッセージを送っている。
また、ミス・インターコンチネンタルの日本代表を決める日本BIJINコンテストは、新型コロナウィルスの影響で一時中止されている。(了)
参考:METRO「Filipino woman disowned for being trans becomes Miss New Zealand」(11/8)
参考:Angelopedia「Miss Intercontinental New Zealand 2020 Arielle Keil asks her queer fans to be ‘unapologetically yourself’」(11/7)