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南米で皆既日食、チリやアルゼンチンで多くの人々が空を見上げる

南米で皆既日食、チリやアルゼンチンで多くの人々が空を見上げる
Twitter/euronews

今週の月曜日、南米のチリやアルゼンチンで皆既日食が起き、多くの人々が上空を見上げたという。

 

チリでは上空に雲が出ていた

 

チリでは12月14日、首都サンチアゴから南へ700km離れたラ・アラウカニア州などに数千人が集結。皆既日食を観察したという。

 

もっとも空は曇りがちで、決して観測にとって良い条件とは言えなかったが、月が太陽を遮った時には、辺りが徐々に暗くなり、皆が歓声を上げたそうだ。

 

一方、アルゼンチンのパタゴニア地域(チリとの国境に近い地域)では空は晴れ渡り、皆既日食の様子はクリアに目撃できたという。

 

太陽が完全に隠れている時間は2分10秒ほど。チリでは現地時間の11時40分前後から太陽が欠けかけ始め、午後1時から完全に覆われたそうだ。(場所によって、微妙に時間は異なる。下の動画はアルゼンチンからのライブ動画で、時間は1時間24分ある)

 

太陽が再び現れると人々が歓声を上げる

 

ラ・アラウカニア州の街、プコンや他の地域でも多くの人々が集まっていたが、皆は新型コロナの感染対策のためにマスクをつけていたそうだ。

 

父親のCristián Moralesさんと一緒に訪れた少女、Catalinaちゃんは皆既日食を見たことについて「私はそれがとても好きで、眼鏡なしで少し見ることができたので、雲があったのは良かったです」と語った。父親のCristiánさんも「壮観でユニークな体験」だと表現している。

 

太陽が月に完全に覆われた時、数千人の人々が小雨の中でジャンプして喜んで叫び、その後沈黙が訪れたという。そして再び太陽が現れると、人々は再び歓声を上げ、興奮して叫んだそうだ。

 

先住民は日食をネガティブにとらえる

 

ラ・アラウカニア州にはマプチェ族と呼ばれる先住民族が50万人住んでおり、彼らは伝統的に、日食が月と戦った後の太陽の瞬間的な死を示し、負の結果につながると信じているという。

 

マプチェ族のメンバーであり、開発を促進している先住民族財団の責任者であるDiego Ancalao氏も、2019年7月の皆既日食に続いて、チリでは社会不安が起き、その後新型コロナウイルスのパンデミックが起きたと述べている。

 

専門家によれば、今回の日食は他のラテンアメリカ諸国だけでなく、アフリカの一部や太平洋と大西洋の地域でも部分的に見られたという。

 

また次にチリで皆既日食が見られるのは28年以内とされ、2021年末には南極大陸でも観測できると予想されている。(了)

 

出典元:WPRI:Daytime darkness: Total solar eclipse wows in Latin America(12/14)

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