「この雪は偽物だ!」「寒さは大統領のせい」米で寒波を巡り陰謀論も登場
アメリカ南部のテキサス州などは厳しい寒波に襲われ、大きな被害が出ているが、同時にネットにはさまざまな陰謀論が唱えられているという。
「この雪は解けない」と主張する動画
その1つが「雪が偽物だ」という主張。実際にフェイスブックやツイッター、TikTokのユーザーは実際に雪を固めて、そこにライターの火を当て、「この雪は解けて水にならない」と述べ、その様子を投稿したという。(ただしこの動画をシェアしたErinさんは、この主張を支持してはいない)
Captioned for accessibility.
I sent it to a deaf friend and thought I’d share my edit for if anyone else needed it. pic.twitter.com/IfWy6oXSxe
— Erin 🌈 (@Erinattentive) February 22, 2021
そしてある女性ユーザーは「解けない雪」を降らせたのは、政府やビル・ゲイツ氏だと主張。別の動画でも同じ女性が「雪の中に金属が含まれている」と訴え、その雪がいっぱいになった水差しを電子レンジに入れている動画を投稿したそうだ。
もっともこれらの動画や投稿などは、現在フェイスブックにより、誤った情報だとしてフラグが立てられ、注意が呼び掛けられているという。
「冬の嵐」はバイデン政権の仕業
ビル・ゲイツ氏を非難している人は、彼が気候変動問題を好転させる研究に投資し、太陽の光をブロックしようとしていると主張。それにより、寒波が来て冬の嵐になったと述べている。
また別のScott L. Biddleという陰謀論者も、「冬の嵐」がジョー・バイデン大統領の仕業だとフェイスブックで主張。この嵐はテキサス州に対する戦争だとし、バイデン政権がジェット気流の流れを変え、雲に種をまいて嵐を引き起こし、400万人以上の住人を停電の状況に追い込んだと責めているという。
とはいえ、先ほどの「溶けない雪」についてはどうなのだろうか?
WTVR News の気象学者であるMike Stone氏によれば、これは「昇華」と呼ばれ、熱を加えた時に固体から気体に変わる現象だという。このため実際にはライターの火を当てられても、雪が水にならず、蒸気となって消えていくと説明している。(了)
出典元:Indy100:Conspiracy theorists are actually trying to claim that the snow in Texas is fake(2/22)