オーストラリアで発見された最大級の恐竜、3D動画で見る太古の姿
オーストラリアで以前発見された化石が、最大級の恐竜のものであることが分かり、注目を集めている。
背の高さは約4.9メートル
その化石が発見されたのは2007年、場所はクイーンズランド州南西部にあるCooper川(クリーク)の近くの農場だという。
その後、「クイーンズランド博物館」や「Eromanga自然史博物館」の研究者らによって調査が進められ、これまでオーストラリアで見つかった化石の中で、最も大きな恐竜のものであることが明らかにされた。
実際、発見された化石から、その恐竜の背の高さが16フィート(約4.9m)から21フィート(約6.4m)、長さは98フィート(約30m)あったと考えられている。
研究者はこの論文を6月7日に、科学誌「PeerJ」において発表しているが、同時に3D動画なども作成し、公開している。
白亜紀の時代に生息
この恐竜は「アウストラロティタン・クーパーレンシス( Australotitan cooperensis 愛称:南の巨人)」と名付けられ、これまで世界で発見された15の巨大恐竜の標本の1つに加えられたという。
「アウストラロティタン・クーパーレンシス」は「竜脚類」と呼ばれる草食恐竜のサブグループに属し、首や尻尾が長く、胴体のような太い4本足を持っていたと考えられている。
今から9200万年から9600万年前の、白亜紀の時代に生息していたと考えられるそうだ。
他の3種の竜脚類と近縁種
「アウストラロティタン」を分類するために、科学者たちはそれぞれの骨の3Dスキャンを作成し、オーストラリアや世界中で知られている他の竜脚類の種と比較したという。
その結果、新たに分類された種は、当時オーストラリア大陸を闊歩していた他の3種の竜脚類(「ディアマンティナサウルス」と「サバナサウルス」と呼ばれる2つの小型種と、「ウィントノティタン」と呼ばれる大きな体格の種)と近縁であることが判明した。
今回の研究は、オーストラリアのクイーンズランド州で発見された恐竜の骨格に関する、約20年にわたる研究の一環とされている。(了)
出典元:NBC:New dinosaur species found in Australia was as long as a basketball court(6/9)