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【シンガポール】ワクチン2回の接種率が80%、それでも増えるコロナ陽性者

【シンガポール】ワクチン2回の接種率が80%、それでも増えるコロナ陽性者
flickr_cattan2011

シンガポールでは、新型コロナワクチンの接種が早く進んでいるが、いまだに新規陽性者が増えているという。

 

デルタ株の拡大で増える新規陽性者

 

シンガポールでは、新型コロナワクチンの2回接種を行った人の割合が先日、全体の80%を超えたという。

 

しかし同時に街ではデルタ株が拡大。9月12日には、人口約570万人のシンガポールで、新型コロナの新規陽性者が555人も確認されたそうだ。

 

この数字は、なんと昨年の2020年8月以来、もっとも多いものになるという。

 

「世界で最もワクチン接種が進んだ国だが…」

 

このためシンガポール政府は、経済や社会活動を再開させることには戸惑っており、先週も市民に対していくつかの行動制限を再び課したという。

 

実際、先週にはある会社の従業員が、共有スペースでマスクを外して集まったことから、社員食堂やパントリーでクラスターが発生。シンガポールの保健当局は、職場内で人々が集まることを禁止したという。

 

シンガポール国立大学のAlex Cook氏は、次のように話している。

 

「シンガポールは世界で最もワクチン接種が進んだ国であるにもかかわらず、生活は私たちが望んでいたほど、改善されていません。東南アジアにおける1つの大きな教訓は、デルタ株の拡大を防ぐことは、信じられないほど難しいということです。シンガポールが示しているように、高いワクチン接種率でさえ、あまり大きな助けにはなりません」

 

ブレークスルー感染も増加

 

シンガポールでも、接種にはファイザー社やモデルナ社のワクチンが使用されており、一部の高齢者が中国製の「シノバック」のワクチンを接種しているという。

 

しかしワクチンを接種した人の間でも、ブレークスルー感染が起きており、多くの患者は軽症か無症状だとか。

 

シンガポールの感染症の専門家である、RophiクリニックのLeong Hoe Nam医師は、次のように述べている。

 

「(ワクチン接種率)80%という目標を設定していますが、これは低すぎます。アルファ株ではうまくいっていましたが、これはデルタ株で、感染力が2~3倍になる変異株です。現在、少なくとも90%のワクチン接種が必要とされていますが、強固な反ワクチン主義者や拒否者がいるため、技術的には不可能です」(了)

 

 

出典元:ABC net:Singapore reaches 80 pc double-vaccination rate but life is not returning to normal(9/13)

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