真珠湾攻撃から80年、犠牲になった米軍人の遺体が故郷で埋葬される
真珠湾攻撃で犠牲になった軍人の遺体が、80年後に故郷へ運ばれ、墓地に埋葬された。
戦艦「オクラホマ」に乗船
その軍人とは、海軍のチャールズ・L・サンダース2等水兵だ。
彼は戦艦「オクラホマ」に配属され、1941年12月7日(米時間)に起きた真珠湾攻撃の際、同艦に乗船していたという。
しかし日本海軍の攻撃により、「オクラホマ」は沈没。サンダースさんを含む429名の乗組員が亡くなった。
そして80年後の2021年12月7日の朝、サンダースさんの遺体は、テキサス州のブッシュ国際空港に到着。故郷の街、ウィニーに移送され、墓地に埋葬されたそうだ。
遺族の要望で遺体が故郷へ戻される
実は真珠湾攻撃の後、サンダースさんの遺体は収容されたが、身元が判明するまで数十年が経過したという。その後、複数の墓地を経由して、パンチボールと呼ばれる太平洋国立記念墓地に移された。
しかしサンダースさんの妹であるアンナ・ベルさんは、兄の遺体が故郷に戻り、ウィニーのフェアビュー墓地で両親の隣に埋葬されるのを望んでいた。
そこでベルさんの協力とDNAの鑑定により、2021年2月11日にサンダースさんの遺体を確認。今回、80年の時を経て、故郷へ運ばれたそうだ。
生徒や街の人々も通りに並ぶ
サンダースさんは葬儀で軍人としての名誉を称えられ、その後街を行進し、墓地へ埋葬されたという。
行進は小学校、中学校、高校の前を通って行われ、生徒たちは旗を持って外に立ち、人々は道路に並んでサンダースさんに敬意を表したそうだ。
今回の葬儀は一般にも公開され、またチェンバース郡や市民からもサンダースさんの遺族に多くの支援が寄せられたという。(了)
出典元:ABC13:Navy Seaman killed in Pearl Harbor attack buried in hometown of Winnie(12/9)