ウクライナで義勇軍に志願した、最強のスナイパー「ワリ」とは?
ロシア軍と戦うため、ウクライナで「最強」と呼ばれているスナイパーが義勇兵として参加しているのをご存じだろうか。
先週、カナダを出発し合流
そのスナイパーとは「ワリ(Wali)」と呼ばれており、先週には母国のカナダを出発し、その後ポーランドで他の外国人戦闘員らと合流したそうだ。
現在はすでにウクライナに入国し、ロシアの攻撃から守るために、義勇兵として活動していると見られている。
ウクライナのメディア「NEXTA」などは、「ワリ」について、次のようにツイートしている。
「狙撃兵の平均生産性(殺せる数)は、1日7人。ウクライナのようなタイプの前線では最大10人に達する。ワリ(表記ミス)は1日あたり最大で40人の死をもたらすことができる」
⚡️The most famous sniper “Wali” has arrived in #Ukraine to fight against occupiers
The average productivity of sniper is 7 men a day. On the front type like Ukrainian, productivity can reach up to 10. “Vali” can provide up to 40 deaths per day. pic.twitter.com/XDOibKxiQq
— NEXTA (@nexta_tv) March 10, 2022
One of the world’s best snipers has arrived in Ukraine.
The French-Canadian “Wali” from the Royal Canadian 22e Régiment made his reputation during tours in Afghanistan, Syria and Iraq
He fought in the same Canadian unit as the sniper with the world’s longest kill (3.5 km)
🇨🇦🇺🇦 pic.twitter.com/iWOZiyUXpC
— Visegrád 24 (@visegrad24) March 8, 2022
カナダ軍に所属していた狙撃手
「ワリ」は、カナダ軍の王立第22連隊に所属していた元狙撃手で、2009年から2011年にかけてアフガニスタンへ2回派遣されたという。
そして当時、世界で最も長い3.5kmの距離からの狙撃にも成功したと言われている。
その後、軍を除隊し、コンピューター・サイエンティスト(プログラマー)となったが、2015年には武装組織「イスラム国」と戦うために単身イラクに渡ったそうだ。
そして今回、40歳の彼は、世界中から義勇兵を募っているウクライナのゼレンスキー大統領の呼びかけに応じ、外国人戦闘員の一員になることを決断したという。
「ワリ」はカナダのCBCのインタビューに対して、次のように述べている。
「私は彼らを助けたいのです。単純なことです。ロシア人ではなくヨーロッパ人でありたいという理由だけで、爆撃を受けている人々がここにいるのだから、助けなければならない」
ウクライナでの戦闘に参加することについて、「ワリ」の妻は反対していたという。また1歳になる息子の誕生日を一緒に祝えなかったことが、戦闘に参加するという決断を下す上で「最も困難な部分」だったと述べている。
カナダ政府は、自国民がウクライナへの渡航を控えるよう訴えているが、義勇兵参加についてカナダの外相は「個人の選択」だと述べている。(了)
出典元:LA PRESSE:Wali répond à l’appel de Zelensky(3/2)
出典元:CBC:Under a foreign flag: Canadian veterans explain why they’re fighting for Ukraine(3/4)