中国の山奥に、電気自動車「テスラ」の村がある
中国西南部、雲南省の山中にあるPanzhigaという村は、別名「テスラ村」と呼ばれているそう。住民たちが所有するテスラ車の台数が、小さな山村にしては異常に多いことが理由だ。
テスラ社の動画から話題に
海外メディアによれば、「テスラ村」が知られるようになったきっかけは、テスラ社が中国のSNS「Weibo(微博)」に投稿した動画。早い話、それは自社宣伝の動画なのだが、あまりに話題になったので、中国国内のメディアが取材して裏を取った。
その結果、村には40台のテスラがあり、住人たちは電気自動車にとても満足していることが分かったという。充電スタンドが普及している都市部ならいざ知らず、山の中にポツンとある村に40台ものテスラがあるとは、確かに普通ではない。
イーロン・マスク氏のサイン入り充電スタンド
この村に最初にテスラを持ち込んだのは、中国の都市で勉強し、中国各地で長年働いた経験のある村の出身者、Cai Runさん。村に戻った彼は、昨年5月に最初のテスラを購入。その後、電気自動車のことを何も知らない村人たちに、そのメリットを説いて回った。
自動運転機能や広々した車内、ガソリンと比較した燃費の安さなどがウケて、村人は一人、また一人とテスラに乗り始めたという。ある人はこんな感想を言っている。
「ハムを宣威市まで運ぶのに、以前は普通のガソリン車を使っていましたが、往復160kmで、ガソリン代が100元(約1850円)以上かかっていました。それがテスラなら、30元(約555円)ちょっとで済むのです。節約したガゾリン代とテスラの値段を計算すると、大体3年でモトが取れるんです」
村にあるテスラは、現在合計40台。(ただし、このうち6台はCai Runさんのもの)近々さらに5台増える予定らしい。
「テスラ村」の名声はテスラ社の耳に入り、CEOのイーロン・マスク氏を喜ばせたようだ。村にある急速充電器「スーパーチャージャー」には、特別にマスク氏のサインが入っている。
テスラ社がWeiboで公開した動画は、YouTubeでもシェアされている(中国語)。
(了)
出典元:Odditycentral:China’s Mountainous “Tesla Village” Is Home to Over 40 Tesla Electric Cars(3/14)