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「ロシア軍はキエフ北部で前進できず、防御姿勢」米国防総省の分析

「ロシア軍はキエフ北部で前進できず、防御姿勢」米国防総省の分析
Twitter/NEXTA

3月23日、アメリカの国防総省は記者会見を行い、ウクライナでの戦況分析について発表した。

 

ロシアの艦船がミサイルを発射する動画

 

国防総省によれば、ロシア軍はウクライナの首都・キエフ北部において、依然として前進できず、攻撃を継続するのではなく、むしろ防御する姿勢を取り続けているという。

 

また国防総省は、ロシア軍が現時点で1200発以上のミサイルを発射しているが、キエフ以外の場所でも戦闘が行き詰っていると述べた。

 

ネットには、ロシア軍の艦船が多数の巡航ミサイルを発射する様子が出回っている。下は、黒海のセヴァストポリ(クリミア)港付近で撮影された映像。

 

 

ロシア軍によると、戦闘艦が3月22日にウクライナの軍事インフラに対して巡航ミサイル8発を発射したという。

 

キエフ近郊で、ロシア軍が24kmも後退

 

アメリカ国防省の報告によれば、キエフ近郊でのウクライナの反攻が、ロシア軍を首都からさらに押しやったとし、ロシア軍兵士はここ数日で15マイル(約24km)も後退させられたという。

 

さらにロシア軍は、ウクライナ北部の都市、チェルニヒフ郊外のベラルーシとの国境付近で足止めを余儀なくされており、この地域を流れるデスナ川の橋を爆破。

 

これにより都市がキエフから切り離されたため、約15万人の市民が、飲み水の不足する中で、取り残されているそうだ。

 

今後の見通し、懸念する事態とは?

 

英紙「ガーディアン」の記者が西側関係者に聞いた話によれば、彼らが最も懸念している事態は、ロシア軍がマリウポリで勝利を収め、その結果、北上してドンバスを防衛するキエフの精鋭部隊を3方向から攻撃することだという。

 

実際にある関係者は「マリウポリが陥落し、占領されたときが勝負だ。(ロシア軍による)マリウポリでの作戦は無謀で非人道的なものであり、厳しい現実が待っていると思う」と語っている。

 

 

爆撃を受け、包囲された港湾都市のマリウポリには、推定10万人から30万人の市民が取り残されていると言われている。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war latest news: Nato puts Russian death toll ‘as high as 15,000’, as US says occupiers on the defensive outside Kyiv – live(3/23)

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