ウクライナの保安局が政府高官の暗殺計画を阻止、ロシアの協力者2人を逮捕
ウクライナの保安局(SBU)は8月8日、政府の高官などを暗殺しようとした容疑者を逮捕したと発表した。
国防相や情報機関トップの暗殺を計画
ウクライナのSBUは、ロシアの軍事情報機関「GRU」が破壊工作グループを使って、ウクライナの著名な活動家を含む3人の殺人を実行しようとした計画を阻止した、と声明で明らかにした。
そしてロシアの情報機関のために働き、ウクライナの国防相や軍事情報機関の責任者の殺害を計画していた2人を逮捕したという。
メディアは独自にこの情報について検証できておらず、ウクライナの声明についてロシア側からの反応も今のところない。
最大2000万円の報酬
逮捕された容疑者の1人は、分離主義者が支配するウクライナ東部ルハンシク州にいた男で、もう1人は首都キーウの住民だという。
彼らはそれぞれのターゲットの殺害に対して、最大15万ドル(約2000万円)の報酬が約束されていたそうだ。
SBUの声明によれば、ルハンシク州の男はベラルーシからウクライナに入り、キーウ在住の男とともに、ウクライナ北西部のコベル市で拘束されたという。
2月24日にロシア軍が侵攻して以来、ウクライナの政府高官の警備は厳重に行われており、首都キーウの官庁街は武装した人間によって検問所が設置され、非常線が張られている。
また政府機関の建物の窓や入り口にも、土嚢が積まれているそうだ。
先月、ゼレンスキー大統領は、SBUと検察の60人以上の職員がロシア側に寝返ったとし、反逆やロシアへの協力の疑いがある651の事案を調査していると明らかにした。
またこれにより、大統領は保安局のトップと、ベネディクトワ検事総長を解任している。(了)
出典元:The Guardian:Ukraine says it has foiled Russian plot to kill defence minister and military chief(8/8)