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ウクライナの動物園からチンパンジーが脱走、通りをさまようも無事に保護

ウクライナの動物園からチンパンジーが脱走、通りをさまようも無事に保護
Twitter/Hanna Liubakova

ウクライナ北東部、第2の都市ハルキウにある動物園から、チンパンジーが脱走した。

 

雨が降って飼育員に近寄る

 

そのチンパンジーとは「チチ」だ。「チチ」はハルキウ市にある動物園で飼育されていたのだが、9月5日に園内から逃げ出し、通りや近くの公園をさまよい始めたという。

 

動物園の飼育員は「チチ」を説得し、一緒に動物園に戻ろうと奮闘していたところ、突然雨が降り出してきたそうだ。

 

すると「チチ」が駆け寄ってきたため、飼育員は黄色いジャケットを着せたという。

 

その後、「チチ」は自転車に乗せられ、無事に動物園に戻ったと言われている。

 

別の動物園から避難してきた

 

ロシア軍がウクライナに侵攻し始めた当初、「チチ」は最前線となっていた町にある動物園「フェルドマンズ・エコパーク」にいたが、その後避難して、現在の動物園に運ばれてきたそうだ。

 

しかし「フェルドマンズ・エコパーク」のオーナーであるオレクサンドル・フェルドマン氏によると、100頭以上の動物が避難する前に死んでしまったという。

 

また動物たちの避難をボランティアで手伝っていた6人が、ロシア軍の攻撃により殺されたそうだ。

 

現在、ハルキウは3月の頃に比べて、それほど頻繁に攻撃を受けていない。しかし先週、ロケット弾が中心部を襲い、少なくとも4人の市民が死亡している。(了)

 

出典元:The Guardian:Escaped chimpanzee returns to Kharkiv zoo on keeper’s bicycle(9/6)

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