ウクライナの動物園からチンパンジーが脱走、通りをさまようも無事に保護
ウクライナ北東部、第2の都市ハルキウにある動物園から、チンパンジーが脱走した。
雨が降って飼育員に近寄る
そのチンパンジーとは「チチ」だ。「チチ」はハルキウ市にある動物園で飼育されていたのだが、9月5日に園内から逃げ出し、通りや近くの公園をさまよい始めたという。
動物園の飼育員は「チチ」を説得し、一緒に動物園に戻ろうと奮闘していたところ、突然雨が降り出してきたそうだ。
すると「チチ」が駆け寄ってきたため、飼育員は黄色いジャケットを着せたという。
その後、「チチ」は自転車に乗せられ、無事に動物園に戻ったと言われている。
#Ukraine In Kharkiv, a chimpanzee escaped from a zoo. It was walking around the city while zoo employees tried to convince it to return. Suddenly it started to rain, and the ape ran to a zoo employee for a jacket and then agreed to return to the zoo. pic.twitter.com/4AGiAHw1wf
— Hanna Liubakova (@HannaLiubakova) September 6, 2022
別の動物園から避難してきた
ロシア軍がウクライナに侵攻し始めた当初、「チチ」は最前線となっていた町にある動物園「フェルドマンズ・エコパーク」にいたが、その後避難して、現在の動物園に運ばれてきたそうだ。
しかし「フェルドマンズ・エコパーク」のオーナーであるオレクサンドル・フェルドマン氏によると、100頭以上の動物が避難する前に死んでしまったという。
また動物たちの避難をボランティアで手伝っていた6人が、ロシア軍の攻撃により殺されたそうだ。
現在、ハルキウは3月の頃に比べて、それほど頻繁に攻撃を受けていない。しかし先週、ロケット弾が中心部を襲い、少なくとも4人の市民が死亡している。(了)
出典元:The Guardian:Escaped chimpanzee returns to Kharkiv zoo on keeper’s bicycle(9/6)