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イラン政府の弾圧が危険な局面へ、国軍が重火器などを装備か?

イラン政府の弾圧が危険な局面へ、国軍が重火器などを装備か?
Twitter/Hengaw Organization for Human Rights

イラン各地で反政府デモが起きているが、この取り締まりをさらに強化しようとする動きがあるという。

 

機関銃を搭載した車の映像

 

ノルウェーに拠点を置き、人権侵害を監視する団体「ヘンガウ」は、11月21日にイランのブカンとマハバドという都市に向かう国軍の映像を掲載した。

 

そこには、武装した車列に、機関銃を搭載したピックアップ・トラックが数多く含まれている様子が映っていた。

 

 

また同団体は11月22日、ジャバンルード市からの映像として、治安部隊と思われる武装した男たちが、瓦礫で埋まった人通りのない通りで、アサルトライフルを撃ちながら「神は偉大なり」と叫んでいる動画を公開した。

 

さらに別の映像では、ヘリコプターが市街地の上空を飛行している様子も映っていた。

 

「危機的状況を示している」

 

イランのクルド人居住区では先週末、治安部隊による抗議集会への攻撃がエスカレートし、戦場を思わせるような光景が繰り広げられたそうだ。

 

 

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)によると、イラン当局の弾圧でこれまでに、40人以上の子どもを含む300人以上が殺害されたという。

 

また、これらの殺害は全国で発生し、31州のうち25州で死亡が報告されているそうだ。

 

OHCHRのフォルカー・テュルク氏は22日、先週末に子供2人の死亡を含め、イランの抗議デモでの死亡者数が増加していることについて、「治安部隊による対応の硬化は、同国の危機的状況をはっきり示している」と指摘。

 

またOHCHRのジェレミー・ローレンス報道官も、主にクルド人居住区からの報告が特に悲惨であり、この1週間で40人以上が治安部隊に殺害されたとの報告を受けたとし、次のように述べた。

 

「我々はイラン当局に対し、抗議行動を抑制するために不必要な、あるいは不釣り合いな力を行使するのではなく、平等、尊厳、権利を求める人々の要求に対処するよう求める。イランにおける重大な人権侵害に対する説明責任の欠如は依然として根強く、高まる不満の一因となっている」

 

イランは欧米寄りの国王を追放した1979年の革命以来、宗教指導者による権威主義的な支配を続けており、今回若者たちはその体制に挑んでいる。(了)

 

出典元:The Guardian:Iran enters ‘critical’ phase as it tries to quash anti-regime protests(11/22)

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