香港で24個の目を持つ新種のハコクラゲを発見、中国の海域で初めて
香港で、新種のクラゲが発見され、その不思議な生態が明らかにされた。
ハコクラゲの新種
このクラゲの調査を行ったのは、香港のバプテスト大学(HKBU)やWWF(世界自然保護基金)香港、オーシャンパーク香港、マンチェスター大学などの研究者たちだ。
彼らは2020年から2022年にかけて、Mai Po自然保護区にある汽水域の池で、クラゲのサンプルを収集。
それを分析したところ、その中にハコクラゲ(box jellyfish)の新種が含まれていることを発見したという。
#HKBU has discovered a new box #jellyfish species in Hong Kong waters. It named “Tripedalia maipoensis” belongs to the Tripedaliidae family of the class Cubozoa. The discovery increases the number of known species in the Tripedaliidae family from 3 to 4. https://t.co/XyXvCmfiPU pic.twitter.com/nfHEEoKUmZ
— Hong Kong Baptist University (@hkbaptistu) April 18, 2023
無色の体に24個の目
この新種のクラゲは「Tripedalia maipoensis」と名付けられ、形状は四角く、無色の体に24個の目があり、毒も持っているそうだ。
またボートのパドルのような長さ10cmの触手を持ち、強い推進力を生み出すことができるため、他の種類のクラゲよりも速く泳ぐことができるとか。
HKBU生物学部のQiu Jianwen教授によれば、中国の海域ではハコクラゲはあまり知られておらず、中国の沿岸で新しいハコクラゲが発見されたのも初めてだという。
またJianwen教授は、この新種はまだMai Po自然保護区でしか知られていないが、隣接する珠江河口の水域にも分布している、と考えている。(了)
出典元:ABC.net:New species of box jellyfish discovered in Hong Kong(4/19)