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エチオピアが中国の資金援助で、初めて人工衛星を打ち上げる

エチオピアが中国の資金援助で、初めて人工衛星を打ち上げる
Facebook/Ethiopian Space Science and Technology Institute

12月20日、アフリカの国エチオピアが、初めての人工衛星を打ち上げた。

 

中国の資金援助を受けたこの人工衛星は、中国南部の大原市宇宙センターから打ち上げられ、エチオピアの首都・アジスアベバにあるエントット観測研究センターに集まった両国の関係者らが、中継される打ち上げの様子を見守った。

 

農業に役立つデーターを収集

 

中国の長征4号ロケットによって打ち上げられたエチオピアの「ETRSS-1(Ethiopian Remote Sensing Satellite)」は、エチオピアの21人の科学者が中国空間技術研究所の協力を得て開発した人工衛星。エチオピアを含むソマリ半島一帯の気象データなど、農業に役立つデーターをリモートセンシングで収集する。

 

海外メディアの報道によれば、開発打ち上げプロジェクトの総費用は日本円にして約8億7千万円とのこと。そのほとんどを中国が出資したらしい。

 

農林業が主要産業であり、洪水や干ばつに悩まされているエチオピアにとって、この人工衛星から送られる種々のデーターは何ものにも代え難い価値があるという。

 

エチオピアのデメケ・メコネン副首相はスピーチの中で「これ(人工衛星)は、我々が繁栄に向かうための、ひとつの基盤となるでしょう」と述べた。

 

当初は本気にされなかったプロジェクト

 

エチオピアの宇宙開発計画を主導して来たのは、2004年に47名のメンバーによって設立された「エチオピア宇宙科学協会(ESSS)」だ。当時、協会が目指していた人工衛星の打ち上げを、本気で考える人はいなかったらしい。メンバーのPaulos Alemayuhu氏はこう言う。

 

あの頃は、周囲の皆から「ビルの上の階で水道が満足に出ないような国で、いったい君たちは何を言ってるんだ?」と言われましたよ。

 

ところが、2018年に就任したアビィ・アハメド首相は以前から宇宙開発に興味を持っており、中国との提携をPaulos氏に勧め、今回の打ち上げが実現した。

 

人工衛星の打ち上げは、国民が自国に自信やプライドを持つきっかけにもなるだろう、とPaulos氏は言う。

 

ご存知の通りエチオピアはとても貧しい国です。宇宙に到達するなどという大きな望みを抱く若い世代はいません。しかし、今回のことが、若い世代が大きな望みと自信を持つ助けになるはずです。

(了)

 

出典元:Mail Online:Ethiopia launches its first satellite into space – backed by China – that will help the country gather agriculture data(12/20)

出典元:Ezega News:Ethiopia Launches Multi-Specral Remote Sensing Satellite(12/19)

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