ウクライナの司令官「我々のものを取り戻す時が来た」、反攻作戦が間近に迫る
ウクライナではロシア軍に対する反転攻勢のための準備が着々と進められ、すでに予備的な作戦が実施されているという。
間近に迫っている作戦に期待を示す
ウクライナ軍のヴァレリー・ザルジニー司令官は5月27日、大規模な作戦が間近に迫っているとの期待を表し、SNS上で「我々のものを取り戻す時が来た」と宣言した。
またウクライナ国家安全保障・防衛評議会のオレクシィ・ダニロフ書記も、BBCの取材に対し「反攻作戦は明日、明後日、1週間以内に行われる可能性がある」と語っている。
ダニロフ書記は「この決断について、キーウ(ウクライナ政府)は間違いを犯すことはできない。これは負けることのできない、歴史的な機会だからだ」と述べたという。
There is no force in the world that can stop this nation from achieving its sacred goal of living in freedom on its God-given land. ✊🇺🇦#FreedomIsOurReligion pic.twitter.com/KjxcgrIOWJ
— Defense of Ukraine (@DefenceU) May 27, 2023
「予備的な作戦はすでに始まっている」
一方、ウクライナ大統領顧問のMykhailo Podolyak氏は、「ロシア占領軍に対する反攻作戦への道を開くための、予備的な作戦がすでに始まっている」と語った。
Podolyak氏によれば、予備的な作戦とは脱占領(解放)のプロセスであり、敵の供給ラインを破壊したり、前線の後ろにある倉庫を爆破したりすることで、すでに始まっているという。
ただし、反攻作戦について「かなり長い時間がかかるだろう」との見方を示し、反攻が勢いを増すにつれ、ベルゴロド州での襲撃のように、ロシアの反政府勢力によるロシア領内への侵攻が増えるだろうと予測している。
先週、ロシアのパルチザンがベルゴロド州に侵攻したが、これはウクライナの前線からロシア軍部隊や装備を引き離すためとも考えられている。
ただしPodolyak氏は、「自由ロシア軍団」や「ロシア義勇軍」が、ウクライナの命令で動いていることを否定。彼らがロシア市民として、独自の判断でベルゴロド州へ侵攻したと主張している。(了)
出典元:The Guardian:‘The intensity is increasing’: Ukraine says first steps in counteroffensive have begun(5/27)