ストーンヘンジの近くにトンネル建設の計画、ユネスコが警告
イギリスで、ストーンヘンジの近くに高速道路のトンネル建設の計画が持ち上がっており、国連の機関が異議を唱えた。
ストーン・ヘンジの近くで道路建設計画
イギリス政府のマーク・ハーパー運輸長官は7月、ウィルトシャーを通る高速道路「A303号線」でのプロジェクトに開発許可命令を出したという。
この計画では、渋滞で有名な「A303号線」の8マイル(約13km)の区間を改造する予定で、2マイル(約3km)のトンネルを掘ることも含まれているという。
しかし「A303号線」は、世界的に有名な遺跡・ストーンヘンジの直ぐそばを通っており、これまでイギリス国内でもこの計画を巡り、議論が起きていたそうだ。
「この計画を進めるべきではない」
今年の8月には「世界遺産ストーンヘンジを守ろう」というキャンペーンが展開され、政府の計画推進決定に対し、法廷闘争を開始したという。
またトンネル計画に反対するキャンペーンを展開した団体「ストーンヘンジ・アライアンス」は、世界中の人々から22万5000人以上の署名を集めたそうだ。
そして今回、歴史的建造物の保存を推進する国連教育科学文化機関(ユネスコ)も、大幅な変更がなされない限り「この計画を進めるべきではない」と警告した。
またユネスコは、計画の変更に納得がいかなければ、ストーンヘンジを「危険な世界遺産リスト」に登録することもあり得ると述べたという。
ユネスコの世界遺産委員会は、次のように述べている。
「長年にわたり、世界遺産委員会と諮問機関は、提案されているA303改良計画を現在の形で進めるべきでないということを明確、かつ一貫して主張してきました。さらに、トンネルと関連する二車線の高速道路の西側の入口は、この敷地の物理的・視覚的完全性に、重大かつ不適切な悪影響を及ぼします」
その上でユネスコは、考古学的な損失を最小限に抑えるため、トンネルの西側の入口を可能な限り、西側へ移動させるよう、イギリス政府に求めたそうだ。
またユネスコの世界遺産委員会は、来年2月1日までにストーンヘンジの保存状況に関する政府報告を求めているという。(了)
出典元:Sky News:A303 Stonehenge tunnel plans: UNESCO warns new road ‘should not proceed in current form’(9/19)