ハワイの池がショッキング・ピンクに変色、謎めいた現象に人々も困惑
ハワイの池が突然、ピンク色に染まり、人々を驚かせているそうだ。
藻類が原因と考えられたが…
その池は、マウイ島のケアリア池国立野生生物保護区にあり、スタッフは10月30日から、ピンク色の水を監視してきたという。
保護区の管理者であるブレット・ウルフさんは、当初ピンク色の原因が、藻類の発生の兆候である可能性を懸念していたそうだ。
しかし検査では、有毒な藻類が色の原因ではないことが判明。 このため好塩菌(Halobacteria)と呼ばれる、微生物が原因である可能性が出てきたという。
Keālia Pond in PINK! https://t.co/3M0FOjSvbL
This phenomenon is attributed to the proliferation of halobacteria, a type of single-celled organism. Halobacteria flourish in environments with high salt concentrations. #maui #hawaii pic.twitter.com/8vaPXWsWIo
— Maui Hawaii (@Maui) November 11, 2023
Officials in Hawaii are trying to understand what is causing a coastal pond on Maui to turn pink. There are some indications that drought may be to blame. U.S. Fish and Wildlife staff at the Kealia Pond National Wildlife Refuge have been monitoring the water since Oct. 30. pic.twitter.com/3kHOT8xtew
— The Associated Press (@AP) November 10, 2023
A pond in Hawaii became a social media spectacle this week after turning bubble-gum pink. However, experts said the new hue, seen at the Kealia Pond National Wildlife Refuge on Maui, was not just a photo opportunity but an indicator of environmental stress.https://t.co/qoMeTxGPQX pic.twitter.com/gXMBeg4psh
— The New York Times (@nytimes) November 11, 2023
河口付近の塩分濃度が高い
好塩菌とは、塩分濃度の高い水域で繁殖する、古細菌または単細胞生物の一種とされている。
現在、ケアリア池の河口付近の塩分濃度は、海水の2倍あるとされるが、本当に原因を特定するためには、研究所でDNA分析を実施する必要があるそうだ。
塩分濃度の上昇は、干ばつが原因と考えられ、普段なら雨が降ると、川の水がメインの池に流れ込み、水位が上昇。その後、河口付近に水が注がれ、塩分濃度が下がるという。
しかしここ最近は、そのような出来事が起きていないため、塩分が上昇したと考えられている。
もっともこの池では過去にも、干ばつと高塩分濃度を経験しており、ウルフさんは「なぜ今、色が変わったのか分からない」と述べている。
また70年間、この池の周りで暮らしてきたボランティアでさえ、このようなピンク色の池を見た人は誰もいないという。(了)
出典元:abc7:Wildlife refuge pond in Hawaii mysteriously turns bright pink. Drought may be to blame(11/11)