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著名女性作家の正体、文学賞授賞式で3人のおじさんだったと判明【スペイン】

著名女性作家の正体、文学賞授賞式で3人のおじさんだったと判明【スペイン】
PlanetadeLibros

バイオレンスな味付けたっぷりの犯罪小説で有名なスペインの作家、カルメン・モラ(Carmen Mola)。これまで女性と思われていたが、正体は男性だった。それも一人ではなく、中年男性3人が合作していたと分かった。

 

高額賞金の文学賞で正体を明かす

 

カルメン・モラは、スペインの名誉ある文学賞「プラネータ賞」を今年受賞した。賞金額は100万ユーロ(約1億3300万円)。それに釣られた、かどうかは分からないが、3人の作者はこの機会に覆面を取ろうと決めたようだ。先日行われた授賞式に揃って姿を見せ、ファンたちを驚かせた。

 

彼らは元放送作家のアグスティン・マルティネス(Agustín Martínez)氏、ホルヘ・ディアス(Jorge Díaz)氏、アントニオ・メルセロ(Antonio Mercero)氏で、年齢は40〜50代とのこと。

 

カルメン・モラは過去にプロモーションサイトで、職業は大学教授、3人の子持ち、プライバシーを大切にしている、と自己紹介していたという。

 

しかし、こういったプロフィールも含めて、カルメン・モラそのものが架空ではないかという噂は広まっていたらしい。それにしても、中年男性3人とは誰も予想していなかっただろう。

 

海外メディアによれば、スペインのある婦人会は完全に騙されていたようで、「女性のリアルな現実と体験を理解するのに役立つ」小説として、カルメン・モラの作品を紹介しているとのこと。

 

YouTube/PlanetadeLibros

 

詐欺だ、という批判も

 

これまでカルメン・モラのふりをしていた理由について、3人はスペインのメディアにこう話している。

 

「私たちは、『女性』の裏に隠れたのではありません。1つのペンネームの裏に隠れたのです。女性名のペンネームの作品が、男性名より売れるかというと……実際のところ見当もつきませんが、私は疑っています」

 

だが、売り上げを伸ばすために女性のふりをした、という批判はあるようだ。例えば、スペインの政治家であり、LGBT活動家でもあるBeatriz Gimeno氏はこう言う。

 

「ただ単に女性名を名乗ったというには程遠いことだ。彼らは何年もの間、(カルメン・モラとして)メディアのインタビューに答えている。名前だけの問題ではない。虚偽のプロフィールが問題なのだ。彼らはそれを利用して読者とメディア関係者を騙した。彼らは詐欺師だ」

 

カルメン・モラの作品は「スペイン警察・特殊分析班シリーズ」が特に有名。日本ではその第1弾である「花嫁殺し」が、ハーパーコリンズ・ジャパン(ハーパーBOOKS)から出版されている。(了)

 

出典元:Metro:Celebrated female author turns out to be three middle-aged men(10/19)

出典元:PlanetadeLibros:PREMIO PLANETA DE NOVELA

出典元:Amazon/花嫁殺し (ハーパーBOOKS) 文庫

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