パレスチナを擁護したハリウッドの大女優、エージェントから契約を切られる
アメリカの有名な女優が、親パレスチナの集会に参加して発言したことで、エージェント会社から契約を解除されてしまった。
「洗脳から離れようとしている」
その女優とは、スーザン・サランドンさんだ。オスカーの受賞歴もある彼女は11月17日、ニューヨーク市で開催された、親パレスチナの集会に参加。
イスラエルと「ハマス」の紛争が続く中、パレスチナ人を支援する声を上げ続けるよう、集まった人々に対して訴えたという。
またサランドンさんは、「人々は疑問を抱き、人々は立ち上がり、自らを教育し、子供の頃に始まった洗脳から離れようとしている」と発言。
参加者に対しても「強くあれ、辛抱強く、明確に、勇気を持って声を上げる人と、共に立ち上がろう」と促したそうだ。
しかしその後、彼女がエージェント契約しているハリウッドの芸能事務所「UTA(United Talent Agency)」は、サランドンさんをクライアントから外したと明らかにした。
Susan Sarandon, thank you for standing with Gaza; for standing with truth and humanity; and for standing on the right side of history.
🇵🇸🇵🇸🇵🇸🇵🇸🇵🇸🇵🇸🇵🇸🇵🇸🇵🇸 pic.twitter.com/FCMRdEUwaX
— sarah (@sahouraxo) November 21, 2023
today more than ever is the day for everyone to watch this video and see how brave she is. we stand with the Palestinian people. we stand with Susan Sarandon. there is no freedom until everyone is free! 🇵🇸♥️ pic.twitter.com/6EvhspM8cu
— susan sarandon👑 (@foryousarandon) November 21, 2023
映画を降板させられたケースも
サランドンさんは、ニューヨーク市で少なくとも2回の親パレスチナ集会に参加してきたという。
17日の集会では、パレスチナ人への支援を求める一方で、集会に参加してくれた、ユダヤ人コミュニティの人にも感謝の言葉を述べていたという。
このようにイスラエルと「ハマス」との紛争に対する姿勢により、影響を受けている人は他にもおり、先日はハリウッドの大手エージェンシー「CAA」の取締役も、パレスチナを擁護したとして批判され、辞任したという。
また映画『スクリーム VI』の主演女優だったメリッサ・バレラさんも、新作映画『スクリーム VII』で主演を務める予定だったが、11月21日に製作会社「スパイグラス」によって降板させられたという。
「スパイグラス」はメディアに対し、バレラさんのソーシャルメディアへの一部の投稿が、反ユダヤ主義的と解釈されたため、彼女を映画から降板させたと語ったそうだ。
We stand with Melissa Barrera 🇲🇽 🇵🇸 pic.twitter.com/B17lIHWgI8
— SCREAM (@TheScreamSeries) November 21, 2023
バレラさんは自身のインスタグラムで、パレスチナへの支持を表明しており、イスラエルが「大量虐殺」を犯し、「ハマスを破壊するという口実のもと、罪のないパレスチナ人や母子を残忍に殺害している」と投稿。
さらに「西側のメディアは(イスラエル)側だけを報道している。なぜ彼らはそんなことをするのか?(略)これ以上の憎しみは必要ありません。私は、イスラム恐怖症ではありません。反ユダヤ主義でもありません」と述べていた。(了)
出典元:The Guardian:Susan Sarandon dropped by talent agency after remarks at pro-Palestine rally(11/21)
出典元:CNN:Susan Sarandon is no longer represented by UTA after comments made at pro-Palestinian rally(11/21)