自分の直感を信じて!長時間勤務の後で、1匹の老犬を助けた女性が話題に
5月21日、海外の画像共有サイトimgurに「何かがおかしいと感じたら、その直感を信じて」とのタイトルである出来事が投稿され、称賛の声が寄せられている。
11時間の勤務後に感じた「何かがおかしい」
米バーモント州で働くbobisacatさんが、道路脇の線路を走り回る何かに気づいたのは、11時間もの勤務を終えて、自宅へ帰る車の中だった。
走り回っているのがチワワで、混乱しているようだと気づいた彼女。あたりを見回したものの飼い主らしき人はおらず、チワワに声をかけても反応がなかったという。
そうこうしているうちに、チワワは溝へ転落し、元居た場所に戻れなくなってしまった。
ただ飼い主とはぐれているだけではないと気づいたbobisacatさんは、そのチワワを助けることに決めた。しかし、チワワの警戒心は強く、なかなか近づくことができずにいた。
手当たり次第の飼い主探し
チワワに近づけないまま、SNSに情報を求めてチワワの画像を投稿し、たまに通りかかる車を止めてはチワワに見覚えがないかを聞いたというbobisacatさん。
やっと興奮したチワワに近づくことに成功したのは、45分後のことだった。しばらく近くに座った後でそっと触れると、驚くことに腕の中に飛び込んできたそうだ。
そのチワワは老犬で、目が見えずに耳も聞こえない状態だった。知らない場所でおびえていたものの、bobisacatさんに触れられて、相手が恐ろしい存在ではないと気づき、一気に警戒心が解けたようだ。
そのチワワにはハーネスがついており、待っている飼い主がいるとbobisacatさんは確信。手当たり次第に近隣の家を回っては、チワワの飼い主を知らないかと聞いて回ったそうだ。
とうとう飼い主と再会!
ようやく飼い主とめぐりあうことができたのは、いくつもの車を止め、何軒もの玄関をノックした後だったという。
そのチワワの名前はペトリくんといい、4時間前に逃げてしまっていたのだという。飼い主は90歳の男性。あたりを探したものの見つけることができずに、「これでお別れか…」と覚悟を決めていたのだという。
彼によると、チワワのペトリくんは17歳。90歳の飼い主と長い時間を一緒に過ごしてきたようだ。飼い主と再会できたペトリくんは、とてもうれしそうだったという。
ハッピーエンドを生んだ“経験”
帰り道にふと感じた「何かがおかしい」から、ハッピーエンドにつなげたbobisacatさん。異変に気付いたのも、おびえるチワワを保護できたのも、彼女にはある経験があったからだ。
実は彼女は動物保護シェルターでの勤務経験があり、迷い犬保護のエキスパートだったのだ。
もちろん動物好きで、最近も悪質なブリーダーから保護された13歳のピットブル犬を家族に迎えたところだという。
助けた本人にも特別な出来事に
長い一日を終えた後、根気強くチワワを保護し、飼い主のもとに返したbobisacatさん。この投稿は5日間ほどで28万回近く閲覧され、370件を超えるコメントが寄せられている。
コメントの多くは「よくやった」「あなたは最高」「ありがとう」「あんたを誇りに思うよ」「おかげでほんの少しだけ人間を信じる心を取り戻せた」など、bobisacatさんの行動を称える声だ。
老犬と老人を助けた彼女だが、助けた本人にもこの出来事は特別なものになったそうだ。
bobisacatさんは、「彼の写真を携帯に残しておこうと思います。落ち込んだり、悲しい気分の時に見られるようにね。この出来事は、確実に私の一日をリセットしてくれました」とコメントしている。
出典元:imgur:If you think you see something wrong, trust your instincts.(5/21)
出典元:boredpanda:“If You Think You See Something Wrong, Trust Your Instincts”(5/21)