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動物園で生まれたコモドオオトカゲ、DNAテストで受精していなかったことが判明

動物園で生まれたコモドオオトカゲ、DNAテストで受精していなかったことが判明
Facebook/Chattanooga Zoo

米国テネシー州の動物園で昨年9月に生まれた、3匹のコモドオオトカゲ。今年になってDNAを調べてみると、3匹とも父親なしで生まれたことが判明した。

 

コモドオオトカゲはコモドドラゴンとも呼ばれる超大型のトカゲ。成長すると体長2m〜3mにもなることが知られている。

 

交尾していないはずなのに

 

テネシー州チャタヌーガ市にあるChattanooga動物園では、昨年9月、オニキス、ジャスパー、フリントという3匹のコモドオオトカゲが生まれた。

 

これは、コモドオオトカゲを増やそうとした動物園が、雌のCharlieと雄のKadalを一緒にした結果なのだが、園の係員は2匹が交尾している姿を1度も見たことがなかったそう。

 

Chattanooga Zooさんの投稿 2020年2月28日金曜日

 

先月になって子供たちのDNAを調べたところ、3匹とも父親であるはずのKadalの遺伝子を全く受け継いでいないことが分かった。つまり、3匹とも、母親の卵だけから受精なしに出来た子供ということになる。

 

Chattanooga Zooさんの投稿 2020年2月28日金曜日

単為生殖

 

動物園によれば、コモドオオトカゲは雌雄の交尾で子供を作るだけでなく、生活環境によっては、雌が単独で子供を作ることもあるそうだ。生物学的にはこれを単為生殖と呼ぶ。

 

コモドオオトカゲが単為生殖すると分かったのは2006年のこと。アブラムシやミジンコなどの単性生殖は知られていたが、コモドオオトカゲという大きな動物で確認されたのは初めてだったため、当時多くの学者が驚いたらしい。

 

Chattanooga動物園のコモドオオトカゲについて報じたCNNは、2006年の科学雑誌の記述を引用して、単為生殖をこう説明している。

 

単為生殖は、精子ではなく、卵子が卵子を受精させた結果起こるといえる。

一般に卵子が作られる過程では、その卵子と同じDNAを持つ極体という細胞が作られる。通常、この極体は卵子にならず、しなびて消えてしまうものだ。しかし(2006年に発見された)コモドドラゴンの場合、極体が明らかに精子の役割を果たしており、そのせいで卵子が胎仔へと変化した。

 

「スタッフたちは、今回のミラクルのような出来事を目の当たりにできてとても興奮している」と、動物園のCEO・Dardenelle Long氏は言う。(了)

 

出典元:CNN:A Komodo dragon with no male partner gave birth to three hatchlings(3/10)

出典元:UPI:Zoo reveals Komodo dragon hatchlings have no father(3/10)

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