自宅のトイレに流してしまった指輪、奇跡的に9年の時を経て持ち主に戻る
大切なものを落としてしまった時、何とか見つからないかと人は懸命に探すだろう。しかしそれがトイレに流してしまったとなればどうするだろうか。
この度アメリカで、トイレに流された指輪が9年後に発見、無事持ち主に戻ったという話が話題となっている。
掃除中に誤って指輪を流す
米ニュージャージー州に住むPaula Stantonさん(60)は、今から9年前、掃除をしていた際に誤って指輪をトイレに落としてしまったという。
「当時冬だったので、指が少し細くなっており、指輪が緩かったんです。トイレ掃除をしていた時、指に付けていた指輪が無いのに気づき、流したにちがいない、と思いました。」
その指輪は夫から結婚20周年を記念して贈られたものだったといい、非常に悲しく、申し訳ない気持ちになったそうだ。
しかし、夫はPaulaさんを咎めることなく、「次は手放さないで。指にしっかりとつけておいて。」と、紛失したのと同じような指輪を新たにプレゼントしたのだという。
A heartwarming story during this holiday season, thanks to Somers Point’s Public Works Department.
思いがけない連絡に驚く持ち主
それから9年、新しい指輪を大事にしつつも、失くした指輪がいつか見つかるように、との思いでいたPaulaさんだったが、そんな彼女に信じられない出来事が起こった。
先月、サンクスギビングデーの旅行から帰ってきたPaulaさんは、自宅のドアに貼られたメモを発見。
差出人は市の公共事業部からだったという。
「連絡をするようにとメモが残されてあって。恐らく近所を工事するので、家の庭を掘り起こさないといけないとか、そういう類のものだと思いました。」
Paulaさんが公共事業部へ電話すると、驚くことに指輪が見つかったという知らせだった。
持ち主から話を聞いていた職員が偶然発見
公共事業部職員のTed Gogolさん(64)が、先月Paulaさんの自宅付近の定期メンテナンスを行っていた時のこと。
「Stanton家からわずか120メートル離れた所にあるマンホール内で作業していたんです。汚泥の中にキラリと光るものを見つけ、指輪だと分かりました。」
「そして、すぐに指輪を探していたあの女性のものだとピンときたんです。」
というのも今から数年前、近くを作業していた時に、指輪を失くして探しているという話をPaulaさんから聞かされていたのだという。
9年の時を経て指輪は持ち主の元に
指輪が見つかったと聞いても信じられないPaulaさんだったが、Gogolさんが自宅を訪れ指輪を手渡すと、彼女は泣いて喜んだそうだ。
この地域を網羅する下水管の長さは約65キロメートルで、毎日380万リットルの水量があるという。その状況で9年もの間管内に留まっていたことに、発見したGogolさんも信じられないと漏らした。
「流されていたかもしれないし、潰されてしまったかもしれない。あらゆる可能性があった中で、指輪はあの家族から離れなかった。こうなる運命だったのだろう。」
9年ぶりに持ち主の元へ戻った指輪、今月結婚38周年を迎える夫妻への最高のクリスマスプレゼントとなったことは間違いない。(了)
出典元:msn usa:Woman’s Wedding Ring Flushed Down Toilet Found 9 Years Later by Public Works Department (12/12)
出典元:Press Of Atlantic City:Somers Point woman loses ring down toilet, but gets early holiday surprise (12/10)