マクドナルド、米国で販売するバーガーの肉に冷凍品を使用しないと発表


米国のマクドナルドが同国で販売するバーガーの肉に、あらかじめ冷凍されたものを使用しないと発表し、話題となっている。

 

新鮮な肉の使用で“より熱々でジューシーに”

 

米国のマクドナルドは6日、同国で販売する全ての「クォーターパウンダー」について、5月より冷凍ではない新鮮な肉を使用すると発表した。

 

さらに肉は客が注文してから調理するという、他のバーガー・チェーン店とは一線を画したサービスを提供するとのことだ。

 

また同社はクォーターパウンダーとダブルクォーターパウンダー、さらにマクドナルドを代表する複数の商品において、新鮮な肉を使用するとしている。

 

マクドナルドはこれにより、“より熱々でジューシー”なバーガーを提供することが可能になるとしており、ダラスとタルサにおいて行われた試食会においては客の90%が、またバーガーを買いたいと回答したという。

 

 

新鮮な肉の提供でもスピードは維持されるのか?

 

マクドナルド米国本社の社長Chris Kempczinski氏は、6日に行われた会見でマスコミに対し「我々はここ数年にもわたり、“どうすればマクドナルドのバーガーの質を向上させることができるのか?”と自らに問いかけてきた」と語った。

 

そしてその結果たどり着いたのが、クォーターパウンダーに冷凍品ではない新鮮な肉を使用することだったという。

 

一方、新鮮な肉を使用したバーガーを販売するためには、サプライチェーンや食の安全性の確保、従業員のトレーニング、さらには提供のスピードなど、様々な問題が横たわっている。

 

これについてマクドナルドのフランチャイズに携わるJoe Jasper氏は「多くの(他の)バーガー専門店では(バーガーの提供まで)待たなければならない」と指摘。

 

しかしマクドナルドにおいてはドライブスルーでの速やかな商品提供も維持していきたい、とJasper氏は語っている。

 

 

高級路線をも見据えるマクドナルド

 

マクドナルドはこれまでにも抗生剤を使用しない食材を使用したメニューや、味にこだわったエスプレッソなど、従来とは異なる客層に訴えるための商品開発に力を注いできた。

 

一方でより品質の高いファーストフードを購入する層に、マクドナルドへの魅力を感じてもらうためには、より高級路線での商品が必要になる。

 

また米国に3500店ほどあるマクドナルドでは、既にクォーターパウンダーの肉に冷凍品でないものを使用してきたという。

 

「最終的にはマクドナルドはバーガーの会社だ」というKempczinski氏。

 

「我々にとってバーガー以上に、品質向上に注力すべき重要なものはない」

 

 

一方、冷凍品でない新鮮な肉を使用したバーガーは、長年ウェンディーズを代表する商品としても知られてきた。そのため今回のマクドナルドの戦略は、ウェンディーズを脅かすものとなるかもしれない。

 

日本ではクォーターパウンダーの提供が終了するなど、不振が続いているマクドナルド。いつか日本においても、新鮮な肉を使用したクォーターパウンダーが食べられる日がくることを期待したい。(了)

 

出典元:Business Insider:McDonald’s is making a massive change to its burgers — and Wendy’s should be terrified(3/8)

出典元:BBC News:McDonald’s to switch to fresh beef in US restaurants(3/6)