NYの二つ星寿司店、量で男女差別したと批判される
ニューヨークを拠点に活動する映画製作者であり、フードインフルエンサーとしても知られたLuis Carlos Alvarez Zaragozaさんが、一流の江戸前寿司店「Sushi Noz」を厳しく批判した。おまかせコースで、女性客には意図的に提供量を少なくしたというのだ。
ミュシュラン二つ星の店
「Sushi Noz」は、板前歴20年の阿部望さんがオーナーシェフを務める江戸前寿司店。昨年秋に、ミシュラン二つ星を獲得している。
フードインフルエンサーのZaragozaさんは、先月20日、アッパーイーストサイドにあるこの店に、友人数人を連れて訪れた。提供されたのは季節のおまかせコース。(この店にはおまかせコースしかない)
その時、グループ中の唯一の女性が、店員から「女性は手が小さいので小ぶりの握り(寿司)が提供される」という旨を一方的に告げられたそうだ。
また、その女性客は、提供された量が少なかったにもかかわらず、料金は他の男性客と同じだったという。
Zaragozaさんはその時撮影した動画をTikTokにアップし、他のサービスも含めて「Susi Noz」を批判した。
@luiscarloszara Sushi Noz in NYC, unfortunately not worth a special trip anymore!! #sushinoz #omakase #sushi #nigiri #finedining #winepairing #japanesefood #seafood #restaurant #restaurantreview #michelin #michelinguide #michelinstar #onemichelinstar #twomichelinstars ♬ Retro Modern Lo-Fi Lounge, 10 minutes(1003987) – 8.864
店側の説明
海外メディアの取材を受けた「Sushi Noz」の広報担当者は、次のように説明する。
「食事は5~6種のおつまみから始まり、それだけでもお腹に溜まります。次に握りのコースに行く前に、初めてのお客様には『すし飯の部分を小さくしますか』と聞いています。もちろん断ってくださって構いません。すし飯を小さくするのは、コースの途中で満腹にならず、最後まで美味しく食べていただくためです」
寿司店のおまかせコースでは、他の店でもこれが一種の伝統になっている。食通のZaragozaさんはそれを知った上で、「性別に対するネガティブな態度だ」とメディアに話す。伝統を守るのはいいが、グループ客の一人だけが女性の時に量に差をつけるのはやりすぎだとの主張だ。
しかし動画を見た人からは「サンフランシスコのおまかせ店に行ったのですが、最後の2個でお腹がいっぱいになりましたよ。シェフは、友人が私の分の1/2 が欲しいかどうか、尋ねてくれました」「それはまさにシェフの思いやりだよ」といったコメントも寄せられている。(了)
出典元:New York Post:Michelin-starred sushi restaurant accused of giving women ‘smaller portions’ by NYC influencer: ‘We won’t be back’(3/13)
出典元:BuzzFeed:すみませんナメてました。ニューヨークにある寿司屋の粋なこだわりに脱帽した(2021/10/30)