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「自分たちの国へ帰れ!」という言葉は人種差別、伊の最高裁が判決を下す

「自分たちの国へ帰れ!」という言葉は人種差別、伊の最高裁が判決を下す
flickr_Sorin Popovich

イタリアの最高裁が先日、移民らに「国へ帰れ」という言葉を浴びせるのは、人種差別であると判決を下した。

 

外国人にケガを負わせた上告審での判決

 

大審院(最高裁)は7月12日(現地時間)、EU域外の外国人に対し「この国から立ち去れ」という言葉を掛けることが、人種差別にあたるという判決を下した。

 

また例え差別的な中傷が明確に使われなかったとしても、人種差別にあたるとした。

 

今回の判決は、40代前半の男の被告に対するもので、同被告は被害者に対してケガを負わせたが、減刑を求めて上告していたという。

 

自らの言動は人種差別ではないと主張

 

この事件では40代前半の男と仲間の被告らが、ミラノの北西にあるGallarateという町のクラブで、イタリア人ではない2人に近づいていき、「なぜお前らはここにいるんだ?お前らは自国に帰る必要がある」と告げたと言われている。

 

裁判で被告は、自分の言動は人種差別に関連したものではないと主張。しかしながら最高裁は「外国人に対し民族的、または宗教的な背景をもとにした一般的な軽蔑の表現を用いることは、人種差別と等しい」と言い渡したという。

 

さらに判決では「イタリアでは法律的に差別が、人種差別的な発言だけでなく、人種的な優越が暗に示されるような言葉の攻撃においても起こるものと考える」と明確に述べられたそうだ。

 

内務大臣が判決に反発、FBに投稿

 

この判決に対し、イタリア政府の内務大臣で極右政党「同盟」のリーダー(書記長)でもあるマッテオ・サルヴィーニ(Matteo Salvini)氏は反発。自らのフェイスブック上で、アフリカ人男性らの写真の上に「Go home!Go home!」と書いて投稿したそうだ。

 

サルヴィーニ大臣は、これまでも移民やマイノリティに関して挑発的な発言を繰り返しており、先日もアフリカからの難民を乗せたNGOの移民救助船「アクエリアス」の入港を拒否するなど、反移民の姿勢を強く打ち出してきた。

 

またイタリアでは地中海を渡ってくる移民が増加しており、人種差別的な動機による事件も複数発生。今年2月にはMacerataの街で極右思想に共感する男が、6人のアフリカ系の移民に発砲する事件も起きている。(了)

 

出典元:The Local:Telling migrants to “go home” is racism, rules Italy’s top court(7/13)

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