まるで映画のよう!仏の刑務所で受刑者がヘリを使って脱獄、今回で2度目
フランスでヘリコプターを使って刑務所から受刑者が脱獄するという、まるで映画のような事件が起きた。
仲間がヘリの教官を脅して着陸させる
この事件が発生したのは7月1日、場所はフランス南東部のReauという場所にある刑務所とされている。
脱獄したのはRedoine Faid受刑者(46)。彼は2010年に1人の女性警官が死亡した、武装強盗事件の首謀者で、逮捕された後に25年の刑を言い渡され、収監されていたという。
しかし脱獄当日、Faid受刑者の仲間と見られる3人の男がヘリコプターの教官を脅して、刑務所内に着陸させたそうだ。
その後、アサルトライフルを持った2人の男らが発煙弾などを放ち、電動工具を使い、面会室に侵入。その場にいたFaid受刑者を連れ去り、ヘリコプターで逃亡した。下の動画は、その後の刑務所内の様子を映したもの。
やがて、ヘリはパリ北部のGonesseという場所で発見されるも、Faid受刑者らはすでに車で逃亡しており、現在も居場所は分かっていない。
フランス警察は捜索範囲を全土に広げ、Faid受刑者らの行方を追っているという。
ダイナマイトで爆破し脱獄したことも
実はFaid受刑者は以前、10年の刑を言い渡されたことがあったが、その後自らの行動を反省し、心を入れ替えたと認められて、その刑を免れたことがあるそうだ。
しかも脱獄はこれが初めてではない。2013年にはフランス北部の刑務所で看守4人を人質にとり、刑務所内の複数のドアをダイナマイトで爆破し、逃走。その後、6週間も逃げ続けたと言われている。
そんなFaid受刑者は以前、映画『スカーフェイス』の影響を大きく受けたと語っており、彼自身もギャング時代の出来事を語った2冊の本を共著したという。(了)
出典元:BBC:Redoine Faid: Paris helicopter prison break for gangster(7/1)
出典元:METRO:Notorious French gangster breaks out of prison in a helicopter(7/1)