デンマークで建物の爆破処理に失敗、予想外の方向へ倒れ図書館を破壊
古くなった建物を解体するために爆薬が使われたが、爆破後に隣接する建物が被害を受けるという珍しい場面が捉えられた。
予定とは異なる方向へ倒れる
爆破処理が行われたのは、デンマークのVordingborgという街。その港では4月6日に、古くなったサイトの爆破解体ショーを見ようと、数百人が集まっていたという。
そして現地時間の午後4時45分。サイロに仕掛けられた爆薬が爆発。高さ約52mのコンクリート製の建物がゆっくりと崩壊し始めた。
しかしサイロはやがて予定とは異なり、画面左側へ大きく傾き始める。
そしてついに図書館とカルチャーセンターとして使われていた、隣接する建物を直撃。破壊してしまう。
実は準備に半年もかけてきた
この事故によるケガ人などは出ていない。しかし爆破計画は数カ月かけて準備が進められてきたため、関係者らは何が原因でこのようになったのか調べを進めているという。
この爆破計画のマネージャーであるKenneth Wegge氏は、取材に対し次のように語っている。
「私は単純に、どうしてこのようなひどい結果になったのか分かりません。(略)私たちはこれに半年もの時間をかけてきたのですから」
火薬の量が足りずに解体されないというケースはしばしば見られるが、隣接する建物を壊すとは、かなり珍しい場面と言えるかもしれない。(了)
出典元:NY Post:‘Controlled’ demolition of silo goes terribly wrong(4/6)