ハリケーンによる洪水で「人食いバクテリア」が発生、テキサス州で2人が死亡
アメリカのテキサス州などで、ハリケーンの後に「人食いバクテリア」が原因とみられる病気により、複数の人が亡くなっていることが明らかにされた。
柔らかい体内組織を殺すバクテリア
テキサス州にある海沿いの町、Galveston郡保健当局によれば、先日31歳の男性、Josue Zuritaさんが、非常に珍しい「細菌感染症」による「壊死性筋膜炎」と診断されという。
そのバクテリアは感染した傷口などから急速に体中に広がり、人間の軟らかい組織を死滅させると言われ、Zuritaさんは10月10日に病院へ向かうも、16日には亡くなったそうだ。
Zuritaさんは最近、ハリケーン「ハービー」によって損傷した複数の家の修理にあたっていたとされ、その作業中に感染したと見られている。
洪水に襲われた家にいたことで感染
また他にもハリケーンの影響でバクテリアに感染し、亡くなった人もいるという。
Nancy Reedさん(77)は、ハリケーンによって引き起こされた洪水に汚染された家で、水の中に浸ってしまったそうだ。
その後、体調を崩し亡くなってしまったそうだが、テキサス州ハリス郡の検視官により、人食いバクテリアに感染したことが原因だと結論付けられた。
バクテリアには様々なタイプのものがあるとされているが、今回の原因となったものがどんなバクテリアなのか、記事では明らかにしていない。
蚊に刺されて感染した人の例も
さらにミズーリ州に住む男性、J.R. Atkinsさんは、洪水で水が溢れた街をカヤックで移動中に、蚊に刺されて感染。
すでに3回の手術を受けるも、いまだに回復の途上にあるという。
保健当局は「開いた傷口に必ずハンドエイドを貼ること」や「小さな傷もすぐに手当すること」、さらに「手洗いの徹底」「傷がある場合は川や湖、海の水との接触を避けること」など、人々に予防するよう訴えている。(了)
出典元:ABC13:Galveston man dies of flesh-eating bacteria from Harvey(10/25)