暑さで舗装した道路のタールが溶けてタイヤに付着、豪で多くの車が立ち往生
オーストラリアで先日、雨や暑さなどの影響で道路のタールが溶け出すという、ちょっと信じられない事態に見舞われた。
タールの付着で車が動かなくなる
オーストラリアのクイーンズランド州北部では、それまで比較的涼しい気温が続き、雨も降り続いていたという。
そして7月3日、ケアンズ南部にあるAtherton Tablelandsという町では突然、気温が上昇。前の週に舗装し直した道路のタールが溶け出したそうだ。
その結果、通行していた車のタイヤにタールがこびりつき、多くの車両が動かなくなったと言われている。
補償を受ける車は50台にも及ぶ
これによりドライバーたちはもはや運転を諦めざるを得ず、多くの人が車両をその場に放置したという。
またタールがこびりついたタイヤやバンパー、パネルなども、もはや使い物にならず、交換する必要も出てきたそうだ。
もっともクイーンズランド州では、修理の必要がある車に対しては補償するとしているが、被害を受けた車は50台近くに及ぶと見られている。
地元のJoe Paronella市長は、豪メディアのABCの取材に対し「このようなことは、これまでに見たこともありません。昨日から報告が届けられてきましたが、これは信じられない出来事です」と語っている。
今回の出来事は、舗装し直した道路が雨によってダメージを受け、その後の暑さによって表面が溶け出したことで起きたようだが、舗装の仕方など複数の要因が重なったと考えられているという。(了)
出典元:BBC:‘Melting road’ damages cars in Australia(7/5)
出典元:ABC:Melting bitumen leaves motorists ‘sinking’ into Queensland road, destroys tyres(7/5)