米の動物園でジャガーが脱走、園内にいたアルパカやエミュなど6頭を殺す
ルイジアナ州南東部にある動物園で、ジャガーが本来の生息エリアから逃げ出し、園内にいた複数の動物を殺す事件が起きた。
アルパカやエミュ、キツネが殺される
この事件が発生したのは7月14日(現地時間)、場所はニューオーリンズにある「Audubon動物園」の園内とされている。
動物園の関係者によれば、午前7時20分に3歳になるオスのジャガー「Valero」が囲いの外にいるのを、職員が目撃したという。
「Valero」は4頭のアルパカと1頭のエミュ、そして1匹のキツネを襲ったと見られ、それぞれ死んでいるのが発見されたそうだ。
しかしその後、「Valero」は獣医チームによって鎮静剤を撃たれて確保され、現在はもともとの生息エリアに戻されたとされている。人間に被害はなかったという。
どのように逃げたのかは現在、調査中
動物園は事件があった土曜日は終日閉鎖されていたが、翌日には開園される予定だとか。
ただジャガーがどのようにエリアから逃げたのか、その説明はされていない。動物園側はジャガーが逃げた方法を調査すると同時に、アフターアクションレビュー(検証や対策の見直し)を行っているという。
「Audubon動物園」の副園長であるKyle Burks氏は、記者会見で次のように語っている。
「私たちはこの状況を深刻に受け止めています。私たちは今回、起きたこと全てについて調査をするため、作業を行っています。そしてこのようなことが再び起こらないようにしていくつもりです」
「Valero」は2015年3月にサンディエゴ動物園で生まれ、2017年10月にニューオーリンズの動物園へ移動。体の大きさは尻尾の長さまで含めると約1m83cm、体重は113kgもあるそうだ。
ジャガーが動物園の外へ逃げていたらと考えると恐ろしいが、人的被害がなかったのは何よりだったかもしれない。(了)
出典元:CNN:Jaguar escapes enclosure at Audubon Zoo in New Orleans and kills 4 alpacas, an emu and a fox(7/14)
出典元:REUTERS:Jaguar escapes enclosure at New Orleans zoo, mauls six animals(7/15)