アイスランドでの噴火、有毒ガスが発生し、首都へ迫ると警告
アイスランドで先日、噴火が起きたが、亀裂から有毒ガスが発生していると警告が発せられた。
風向きと粒子の測定値を監視
アイスランドの南西部あるレイキャネス半島では12月18日、ついに噴火が始まり、地表から溶岩が流れ出る事態となった。
この時、有毒な噴煙が発生するのではないかとの懸念が高まり、アイスランド気象局は風向と、地域全体に広がる危険な粒子の測定値を注意深く監視することになったという。
そして、アイスランド気象局は19日、アイスランド南岸沖にある群島「ヴェストマン諸島」で、有毒ガスが顕著になる可能性があると警告。またガス汚染が、噴火場所から約96km離れた人口14万人以上の首都、レイキャビクに到達する可能性があると指摘した。
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硫黄が多く含まれている可能性
アリゾナ大学の火山学者、クリストファー・ハム氏はABCニュースに対し、「火山ガスには非常に有毒な物質、特に硫黄が多く含まれている可能性が高い」と語っている。
またハム氏は「局地的に、非常に危険な状態になる可能性がある」と警告していた。
しかしアイスランド気象庁は20日の声明で、風向きの変化により首都のレイキャビクが有毒ガスから逃れられる可能性があるとし、次のように述べた。
「今夜から明日にかけて風は北西に変わり、汚染物質は南東に運ばれて、海へ出ていくだろう」
実際に現時点で、噴出した有毒ガスは、首都のレイキャビクへは到達していないようだ。(了)
出典元:ABC News:Iceland volcano eruption triggers toxic air warning(12/21)