「アメリカン・ブリーXL」が、性交中の飼い主の男性を襲う
イギリスで、「アメリカン・ブリーXL」という犬がセックス中の飼い主を襲ったことが、裁判で明らかにされた。
8月2日に飼い主が噛まれる
その犬とは、「ハンク」と名付けられた2歳の「アメリカン・ブリーXL」とされている。
8月2日、「ハンク」はウェールズのカーマーゼンシャーにある自宅で、飼い主の男性、スコット・サーストンさん(32)を噛んだという。
この事件の裁判が先日行われ、「ハンク」がサーストンさんに噛みついたのは、彼とパートナーの女性、リアン・ベルさんが性行為中だったことが明らかにされた。
警察が犬の殺処分を求める
この犬の襲撃により、サーストンさんは左腕と顎に咬み傷を負ったが、救急車を要請することは拒否したという。
また「ハンク」は最終的に階下の部屋に移動させられ、警察は8月19日にこの犬を押収し、ディフェド・ポーイス警察本部の犬舎に収容したそうだ。
ディフェド・ポーイス警察はその後、1871年に成立した犬法第2条に基づき、「ハンク」の殺処分を求めていたという。
今回の裁判において、警察を代表するフレデリック・ルウェンドン氏は法廷で、「事件がさらに悪化する可能性は実際にあった」と主張。「サーストンさんの負傷は深刻なものではなかったが、次は軽い咬み傷ではすまない可能性があり、同じことが子供たちの1人に起こるかもしれない」と警告した。
一方、サーストンさんの代理人を務めるイアン・バーチ氏は、「これまで、この犬の事件はなかった」とし、「適切に緊急措置」をすれば、犬を安全に家に戻すことができると述べた。
しかし治安判事は、家に幼い子供が4人がおり、この犬について「安全を守る上で重大な懸念がある」として、殺処分を認めた。
来年2月1日からは飼育禁止
イギリスではこのような犬の事件が多発しており、2023年12月31日からは、公共の場で、すべての「ブリーXL」にリードを付け、口輪を付けておくことが義務付けられるという。
また来年2月1日からは、所有者からの免除申請が認められない限り、「ブリーXL」を飼うことが違法となるそうだ。
「アメリカン・ブリーXL」はアメリカン・ブリーの一種で、1980年代にアメリカン・ピットブル・テリアとアメリカン・スタフォードシャー・テリアを掛け合わせて、アメリカで誕生したとされている。(了)
出典元:BBC:Bully XL to be destroyed after attacking owner while he was having sex(12/21)