「テスラ」の工場で、エンジニアがロボットに襲われ負傷
アメリカの電気自動車メーカー「テスラ」の工場で、ロボットにより従業員がケガを負う事故が起きた。
エンジニアがプログラミングをしていた
その事故が起きたのは先月、場所はテキサス州オースティンにある「テスラ」の工場とされている。
負傷したのは、ロボットを制御するソフトウェアのエンジニアで、当時はプログラミングをしていたという。
ロボットはアルミニウム片から自動車の部品を切り出すことを仕事にしており、当時3台の内、2台には電源が入っていなかったが、残り1台には誤って電源が入ったままになっていたそうだ。
やがてロボットは、エンジニアを押し付け、金属の爪を背中と腕にめり込ませ、床には血痕が残ったとされている。
テスラの工場では度々、事故が発生
連邦当局とトラビス郡の保健当局に提出された傷害報告書によれば、エンジニアは左手に裂傷を負ったが、深刻なケガではなかったという。
ただ、このテキサス州にある「テスラ」の工場では、昨年も約21人に1人の割合で、従業員が負傷しているそうだ。(自動車業界全体では30人に1人の割合で負傷)
この工場の現従業員と元従業員数名によれば、「テスラ」社が定期的に建設からメンテナンス、作業の手抜きを行っており、従業員を危険にさらしているという。
つまり生産の速度を上げるという経営陣の要求が、安全性の欠如につながっているそうだ。
目撃者の報告では、これまでもクレーンや鉄骨梁、空調ダクトなどの重機が、自動車生産ラインにいた作業員の近くに落下したこともあるという。
先月は韓国でも、点検作業中だった男性が、ロボットアームに押しつぶされて死亡する事故も起きている。(了)
出典元:NYPost:Tesla factory worker attacked by robot that dug its claws into back and arm: report(12/26)