パプアニューギニアで部族対立により、少なくとも64人が死亡
南西太平洋にあるパプアニューギニアで、部族対立が起き、待ち伏せ攻撃により多くの人が死亡した。
高地地域で待ち伏せ攻撃
この事件が起きたのは先週末、場所はパプアニューギニア中部の高原地帯、エンガ州とされている。
この地域では長年、部族対立が続いてきたが、週末には待ち伏せ攻撃が行われ、少なくとも64人が死亡したという。
現場は首都ポートモレスビーの北西約600kmにある町、ワバグの近くで、警察は遺体の回収を行ったそうだ。
ここ数年で最悪の事件
この地域では土地や富の分配をめぐる部族対立が激化しており、昨年7月、エンガ州では3カ月にわたる封鎖が実施され、その間警察は、夜間外出禁止令と移動制限を住民に課したという。
しかし違法な銃器の流入により、衝突はより危険なものとなり、暴力の連鎖が加速しているそうだ。今回の殺人事件も、ここ数年で最悪のものとみられている。
今回の対立にも、最大17の部族が関与しており、最終的に平和を維持できるかどうかは、国の治安部隊にかかっているという。
隣国であるオーストラリアのアルバニージー首相は2月19日、記者団に対し「我々は特に警察官の訓練とパプアニューギニアの治安に関して、多大な支援を提供している」と述べた。(了)
出典元:BBC:Papua New Guinea ambush: More than 60 shot dead in Highlands region(2/18)