米・イスラエル大使館前で、男性がジェノサイドに抗議し、焼身自殺を図る【一部始終の動画】
アメリカの首都、ワシントンD.C.にあるイスラエル大使館前で、男性が抗議の意思を示し、焼身自殺を図った。
米空軍の兵士である可能性
その男性はアメリカ空軍の兵士と思われ、2月25日の午後1時頃(現地時間)、制服姿でイスラエル大使館の前に現れたという。
そして「パレスチナを解放せよ!」と叫びながら、自らに火を着け、焼身自殺を図ったそうだ。
その動画は男性自身が撮影しており、歩いて移動中に彼は「これ以上、ジェノサイドに加担したくない」「自分がやろうとしていることは、パレスチナ人の苦しみに比べれば取るに足らない」と語っていた。
やがて男性はカメラ(携帯)を置き、自らの体に液体をかけ、火をつけた。その瞬間がこちら。(火のついた部分は映っていないが、念のため閲覧にはご注意いただきたい)
Loved ones of Aaron Bushnell, 25, reached out to me and gave me consent to post a blurred version of Bushnell’s protest today against genocide in Palestine.
“Aaron is the kindest, gentlest, silliest little kid in the Air Force,” said Errico, who met Bushnell in 2022. https://t.co/oQFc5r5XFo pic.twitter.com/wpRKVb8KSW
— Talia Jane ❤️🔥 (@taliaotg) February 26, 2024
その後、男性は救急隊によって病院へ搬送されたが、依然として重篤な状態だとされている。
空軍は男性の身元を特定できず
空軍の報道官は、取材に対し、男性の身元を特定できなかったと述べている。
男性は約1分間も炎に包まれていたとされ、その後、火は警察によって消し止められたという。
警察は、この男性に関連すると思われる不審車両を捜索。その際、爆発物処理班も現場に出動したが、不審なものは見つからなかったそうだ。
イスラエル大使館は、ガザ地区での停戦を求める親パレスチナの抗議活動の中心になってきた。
また昨年12月には、ジョージア州のアトランタにあるイスラエル領事館前で、デモ参加者が焼身自殺を図り、やはり病院へ搬送されている。
ガザ地区の保健当局によれば、2月25日時点で、パレスチナ人2万9692人が死亡、そのうち3分の2が女性と子供で、6万9879人が負傷したという。(了)
出典元:The Guardian:Man set himself on fire outside Israeli embassy in Washington DC, police said(2/25)