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ブラジル南部では先々週末から大雨が降り続き、多くの犠牲者が出ている。

南部の州で100人以上が行方不明

ブラジル南部のリオグランデ・ド・スル州では大雨が降り続き、大規模な洪水と地滑りが発生。これまでに83人が死亡し、100人以上が行方不明になっているという。

また3日前の時点で2万5000人が自宅からの避難を余儀なくされ、少なくとも50万人が停電ときれいな水が飲めない状態にあるそうだ。

しかも州内の497の町のうち半数以上が暴風雨の影響を受け、いくつかの地域で道路や橋が破壊された。

Bridge collapsed in the river in the district of Palma, in Santa María, Rio Grande do Sul, Brazil.#Brazil #Brasil #Breaking pic.twitter.com/CHf2pvNTw6

— Target Reporter (@Target_Reporter) May 1, 2024

水力発電ダムも決壊

ベント・ゴンサルベス市では、地滑りと水力発電ダムの決壊を引き起こし、30人が死亡。同地域にある2つ目のダムも、水位上昇により崩壊の危険にさらされているという。

州都のポルト・アレグレでは、川の堤防が決壊。水が道路に氾濫し、一部の地区が水没した。ポルト・アレグレ国際空港も全便の運航を停止し、まだ再開の目途はたっていない。

Registros impressionantes de como ficou o Centro de Porto Alegre completamente inundado pela força da água pic.twitter.com/rT9sZL3BQB

— Astronomiaum (@Astronomiaum) May 3, 2024

ブラジルのシルバ大統領は同地域を訪問し、中央政府からの支援を約束した。

しかし気象学者らは、寒冷前線がこの地域を通過するため、さらに雨が降ると予測しているという。

この異常な気象は、平均よりも高い気温や高湿度、強風の組み合わせによって引き起こされており、ブラジル国立気象研究所は、降雨量の増加と頻度の増加は「エルニーニョ」によるものと考えているそうだ。（了）

出典元：BBC：Landslides and massive flooding kill 60 in Brazil(5/4)