オーストリアの外科医、13才の娘にドリルを使わせ、患者の頭蓋骨に穴を開けさせる
緊急処置としてドリルで頭蓋骨に穴を開けるーーこれは医学的に異常なことではない。だが、それを13才の娘にやらせたとされるオーストリアの医師が、検察官の取り調べを受けている。
頭に重傷を負った患者
今年1月、頭部に重傷を負った33才の男性が、オーストリア南東部のシュタイアーマルク州にあるグラーツ大学病院に、救急ヘリで搬送された。
この患者は緊急手術を受けたのだが、そのスタッフに13才の娘が加わっており、娘が患者の頭部に医療用ドリルで穴を開けたとされている。
海外メディアによれば、緊急処置として頭蓋骨に穴を開けること自体はそれほど驚くものではないとのこと。例えば、頭蓋内に血液や体液が溜まって脳細胞を圧迫しているとき、それを排出するために穴を開けることがある。また、頭蓋内に入り込んだ異物を取り出すためにドリルを用いることもあるそうだ。
1月の手術のことは、その後数ヶ月間公になっていなかった。ところが今年4月26日、グラーツ市の検察庁に匿名の告発があり、事件が明るみに出た。
「意識のない患者をモルモット代わりにした」
患者は手術中に意識がなく、何があったか知らなかった。7月にメディア報道を目にして初めて知ったとのこと。その後、警察当局からの聞き取りがあったと報じられている。
患者の代理人弁護士は次のようにコメントし、病院を非難した。
「自分の意志ではなく、意識を失って横たわっている人間を、(医師は)モルモット代わりにした。今回の事件については、こう言わざるを得ないでしょう。やってはいけないことです」
また、メディアの取材を受けたある外傷外科専門医は、子供(13才の娘)が手術を行うのを許可すること自体が「理解不能だ」と言い、次のように続けた。
「手術室はそこでの仕事がある人たちの居場所であり、それ以外の人間の居る所ではない。それに、子供はドリルを持つべきでないし、重傷患者の骨をドリリングするべきでもない」(了)
出典元:sky news:Austrian surgeon ‘let teenage daughter drill hole in patient’s skull’(8/27)
出典元:Lad Bible:Surgeon let ’13-year-old daughter drill hole in patient’s skull’(8/28)