NYで女性がユダヤ教徒の群衆に追われ、蹴られて唾を吐きかけられる【動画】

アメリカのニューヨーク市で、女性が数多くのユダヤ教徒の男たちに追い回される出来事が起きた。
ユダヤ教徒が女性を親パレスチナと勘違い
この出来事は、4月24日にニューヨーク市、ブルックリンのクラウンハイツ地区にある「Chabad Lubavitch運動」の世界本部付近で起きたという。
当時、この付近には、アメリカを訪問中だった、イスラエルの極右政治家、イタマル・ベン・グヴィル国家安全保障相が現われたことで、近隣の正統派ユダヤ教コミュニティのメンバーと親パレスチナの活動家との間で、衝突が起きたそうだ。
そして近所に住む30代の女性は、抗議活動を知り、午後10時半頃、様子を見るために現場に向かったが、その頃には抗議活動はほぼ解散していたという。
ところが帰ろうとすると、100人ほどのユダヤ教徒の男たちが現われ、女性を親パレスチナのデモ参加者と勘違いをし、取り囲んだ。
そして男らは女性を怒鳴りつけ、レイプすると脅し、「アラブ人に死を」と連呼しながら、追いかけてきたそうだ。その様子がこちら。
The woman outside the Chabad-Lubavitch World Headquarters in Crown Heights, New York, was terrified.
She was cornered, attacked, threatened with rape, had trash cans and objects thrown at her and harassed by pro-Israel Zionists while they chanted “Death to Arabs.” pic.twitter.com/wlSvZX4Dtc
— Suppressed News. (@SuppressedNws) April 26, 2025
背中を蹴り、物を投げる
しかもこの時、男のうち2人が女性の背中を蹴り、別の男が彼女の頭に交通コーンを投げつけ、4人目がゴミ箱を倒し、彼女にぶつけたという。
また男たちから唾を吐きかけられ、口汚く罵られ、女性は命の危険を感じたそうだ。
この時、1人の警察官が女性を守りながら誘導したが、追ってくるユダヤ人たちを押しとどめることしかしなかった。
結局、警察官は女性を警察車両に乗り込ませ、車が出発すると、群衆は歓声を上げたという。
生まれつきニューヨークに住んでいるこの女性は、この事件であざが残り、精神的にもショックを受けたとし、警察に対し「ヘイト行為」として捜査すべきだと主張している。
警察の広報担当者はその後、1人が逮捕され、5人に召喚状が出されたと述べたが、女性への暴行に関わった人物が起訴されたかどうかについては、明らかにしていない。
またこの時、親パレスチナの抗議デモに参加していた別の女性も、ユダヤ教徒と思われるデモ参加者から暴行を受け、顔から血を流したという。
ニューヨーク市のエリック・アダムス市長は27日、一連の事件について、次のように述べた。
「はっきりさせておきたいが、これらはどれも受け入れられるものではなく、実際、卑劣な行為だ。ニューヨーク市は常に人々が平和的に抗議できる場所であり続けるだろうが、暴力、不法侵入、脅迫行為は容認しない」(了)
出典元:The Guardian:Mob of Orthodox Jewish men chases woman after protest at Brooklyn synagogue(4/28)