タイの歴史的建造物に落書きをした外国人旅行者、逮捕され10年の刑の可能性も
英国人の男性とカナダ人の女性が、タイ北部の都市チェンマイにある歴史的建造物に落書きをしたとして、地元警察に逮捕されるという事件が起こった。
この罪に対し、最高10年の禁固刑に問われる可能性もあるとして、今後の捜査に注目が集まっている。
城壁にスプレー缶で名前を書く旅行者
今回逮捕されたのは英国人のMr.Lee Furlongと、カナダ人のMs.Brittney Lorretta Katherine Schneider、いずれも23歳の2人。
今月18日の早朝4時頃に、チェンマイの観光名所となっている「ターペー門」付近の城壁に、スプレー缶で落書きをしたとされている。
スプレーで「Scouser Lee(リバプール出身のLee)」と、女性の頭文字の「B」と書かれているのが見てとれる。
A British man and Canadian woman have been charged with public mischief, and damaging city property in Chiang Mai – Graffiti on the wall of Tha Phae Gate has caused outrage.
From: Globe Newspaper Bangkok pic.twitter.com/oOrzAQyhK7
— จิตโตร 🌐🚽 (@jittro) October 19, 2018
最高10年の禁固刑の可能性も
この時の様子が監視カメラに撮影されており、2人は翌日に逮捕されたという。
地元警察によると、2人は罪を認めているとのこと。動機は「スリルを味わいたかったのと、少し酒に酔っていたから」だという。
これに対し警察は、「どこかへ出掛けた際、落書きしてはならないということを知っておかなければならない。」と話している。
歴史的建造物の破壊行為は最高10年の禁固刑、100万バーツ(約344万円)の罰金に問われるという。
現在、2人は現地警察に拘束されている。まだ弁護人はついていないとのことだ。
チェンマイのランドマーク「ターペー門」とは
事件の場所となった「ターペー門」は、チェンマイのランドマークとも言われており、その起源は1296年、タイ北部のランナー王朝のメンライ王がチェンマイを首都とした時代まで遡る。
旧市街は城壁で囲まれており、5つあるうちの門の中で最も有名なのが「ターペー門」である。
英国外務省は、「タイ当局と連絡を取り、英国人男性の逮捕についての支援を行う」と話している。
旅先で開放的な気分になったのかもしれないが、法を犯すのは行き過ぎだ。この2人にとって、今回の旅行は2度と忘れることのできない旅となったであろう。(了)
出典元:Independent:British man faces 10 years in prison for spraying ‘Scouser Lee’ on Thai wall (10/20)
出典元:BBC:Briton faces jail for spraying ‘Scouser Lee’ on Thai gate (10/19)