Facebook/Politiebureau Jan Hendrikstraat

レストランで突然、意識を失い倒れた男性を救助した警察官らが、自らの体験をSNSで語り、注目を集めている。

意識不明の男性が倒れていた

その出来事が起きたのは10月31日の夜（現地時間）、場所はオランダ西部の都市、ハーグにあるレストランとされている。

通報を受けて駆けつけた2人の警察官は、レストランで意識を失い、床に倒れている男性を発見。すでに1人の女性が、心臓の止まったらしい男性に救急措置を行っていたという。

警察官のGerwinさんはレストランにいた他の客たちを外へと誘導。もう1人の警察官はその間に心肺蘇生を行い、除細動器（AED）を使う準備を始めたそうだ。

店の外に集まり、撮影している人も

倒れていた男性の奥さんはテーブルに座って深く落ち込んでおり、Gerwinさんに「彼（夫）は死なないでしょう？そうでしょう？」と尋ねてきたという。

このためGerwinさんは奥さんを慰めようとしたが、その時窓の外を見てびっくり。なんと20人から30人ほどの野次馬が集まって窓から店内を覗いており、中には救助する場面を携帯で撮影していた者までいたそうだ。

男性の奥さんは当時のことについて「本当とは思えませんでした。彼はそこで倒れていて、死につつあったんですよ。なのに彼らはその様子を、ただ撮影していたなんて」と語っている。

Gerwinさんもその時、すぐに店の外へ出て、集まっている人々に対してこの場所から離れるよう命じ、撮影するなんて恥ずべきことだと伝えたとか。

男性は意識を取り戻し、病院へ

その後、男性の心臓は再び動き出し、救急車が到着した時には意識も回復。やがて付き添いの奥さんと一緒に、救急車で病院へ運ばれたという。

警察署に戻ったGerwinさんらは、人々の行動にショックを受け、皆に知らせようと今回の出来事を詳しく書いて、フェイスブックに投稿した。

その中で彼らは「想像してください、それがあなたの愛する人の1人だったらと。あなたはどう感じますか？」と訴えている。（了）

出典元：BuzzFeed News：Dutch Police Shamed People For Filming A Man Who Almost Died(11/3)

出典元：BBC：Dutch police shocked as crowd film man fighting for life(11/2)