スペインの北朝鮮大使館襲撃事件、謎の男らがコンピューターを盗み逃走
先日、スペインにある北朝鮮大使館が数人の男らによって襲撃されたが、事件については依然謎が多く残っているという。
職員のコンピューターを盗む
事件があったのは2月22日、マドリードにある北朝鮮大使館から1人の女性職員が逃げ、朝鮮語で叫びながら、近隣の人々に警察を呼ぶよう求めた。
その女性は、大使館内で職員が犯人らに縛られ、猿ぐつわをかまされていると訴えたが、その後警察が大使館のドアをノックしたところ、金正恩氏のバッジを付けた男が出てきて「特に問題はない」と答えたそうだ。
その直後、2台の豪華な車が猛スピードで大使館を後にしたが、そのうちの1台には大使館のドアに出てきた男が乗っていたという。
やがて大使館からは職員が逃げてきたが、犯人らはさまざまな職員のモバイル・フォンやコンピューターを盗んでいったとされている。
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— Erick Archila (@eerickarchila) March 1, 2019
大使館側は訴えを起こしていない
警察は強盗事件として、犯人らが盗んだコンピューターにはどんな情報があったのか、また他に盗まれたものはないか、調査しているという。
しかし不可解なことに、数人の職員がケガを負ったにも関わらず、現時点で北朝鮮大使館は(被害届けを出すなど)訴えていないそうだ。
またこの事件に関してはスペインの国家警察や外務省、政府もいまだに多くを語っておらず、犯人がどんな動機で大使館を襲撃したのか分かっていない。
この北朝鮮大使館は2013年に開かれ、テニスコートやプールもついた2階建てのビルだが、北朝鮮の国旗を掲げておらず、また大使館であることを示す印のようなものも飾っていないという。(了)
出典元:The Telegraph:Mystery as ‘intruders break into North Korean embassy in Madrid and hold staff hostage’(2/27)
出典元:INDEPENDENT:North Korea embassy in Madrid ‘raided by mystery assailants who gagged staff before escaping with stolen computers’(2/28)