マウンテンライオン、米で自宅の庭に現れ悠々と散歩する姿を住人が撮影
米で自宅の庭にマウンテンライオン(ピューマ)が現れるという事件が発生し、その瞬間を住人が撮影していたことがわかった。
現れたマウンテンライオン、のんびりと庭を散策
民家の庭にマウンテンライオンが現れたのは、米国カリフォルニア州でのこと。
その現場となった家に住むPatrick Osgoodさんは、庭を歩き回る動物を見て、最初は犬が迷い込んだと思ったという。
ところが顔を上げた動物を見て、Osgoodさんはすぐにそれが犬などではないことに気付く。
なんと庭に迷い込んだ巨大な動物は、マウンテンライオンだったのだ。
#News Mountain lion prowling California man's backyard captured in 'amazing' video: It was 'a cl #BreakingNews #foxnews https://t.co/cxfSBWSPMx pic.twitter.com/eGnpRicOAq
— Mark Horns (@GoodvibrasCom) March 12, 2019
さらにOsgoodさんによると、困ったことにマウンテンライオンは人家に迷い込んだにも関わらず、慌てる素振りも見せずのんびりと庭を歩き回り始めてしまったという。
即座に撮影、猫を飼う住人に警告するが…
これを見たOsgoodさんは即座に行動に出る。
携帯を手に写真と動画を撮影すると共に、猫を放し飼いにしていた近隣住民に対しマウンテンライオンに気を付けるよう促すため、連絡を入れたのだ。
Mountain Lion sighting on Butte Mountain Road
On Sunday March 10, 2019, Patrick Osgood and his wife were having their morning coffee, and a mountain lion appeared on their back patio. Osgood grabbed his camera while his wife called the Amador County Sheriff. They also notified their neighbors through a group email of the potential danger. Osgood's live 3.5 miles from downtown Jackson (CA) off of Butte Mountain Road.
Ledger Dispatchさんの投稿 2019年3月11日月曜日
撮影の際にはリビングルームの中から行ったというOsgoodさんであるが、窓越しといえど自身とマウンテンライオンとの距離はわずか数インチほどであったという。
これについてOsgoodさんは「マウンテンライオンが、我々の日々の活動の場のすぐそこにいるということは、私にとってはただすごいことでした」とコメント。
彼の自宅の周辺には多くの野生動物が現れるというが、マウンテンライオンとの遭遇はその中でも最も印象的なものであったという。
ただし猫を放し飼いにしていた近隣住人は、Osgoodさんが連絡をした際にはすでに町を出ており、住人が帰宅した時には庭に血の海ができ、猫がいなくなっていたという。
この一件と実際のマウンテンライオンとの遭遇から、Osgoodさんは“少々臆病”になっているとのことだ。
近年、人の居住地に頻繁に姿を現す
一方、民家の周辺にマウンテンライオンが出没するという事例は、近年米国においては頻繁に発生している。
先月にはアイダホ州において、マウンテンライオンが飼い犬を襲うという事例が3件も発生。
またアイダホ州では1月にも、市街地にまでマウンテンライオンが現れるという事件が起きている。
On Jan 4, @idfg euthanized a #mountainlion that was in the town of Lava Hot Springs. They reported that "the female mountain lion was malnourished, weighing at most 60-70 pounds, & was injured." Could this situation could have been handled differently? https://t.co/LaD6rMgfLk pic.twitter.com/GQOzVipji1
— Mountain Lion Fdn (@MtnLionFdn) January 7, 2019
このような事例においては、駆け付けた警察などによりマウンテンライオンが殺害されるということも多々見受けられるが、もはや危険であるから殺害すればよいというほど単純な状況ではないのも事実だ。
カリフォルニア州においてマウンテンライオンは“特別に保護されるべき種”として認定されていると同時に、開発が進むにつれて彼らの活動範囲は、以前には姿の見られなかった地域にまで広がっているというのだ。
その結果、米国では半数以上の州がマウンテンライオンの居住地になっているという。
さらに米国においては2月に、研究対象となっていたマウンテンライオンが民家の近くに姿を現すと共に、住人の羊を2日間にわたり連続で襲撃。
これに危機感を覚えた住人により殺害されるという事件も起きていたが、研究対象となっていたマウンテンライオンが人間の手により殺害されるのは、同研究において3度目のことであったという。
民家の庭にマウンテンライオンが出没するという今回の事件。今回現れたものはその後姿を消したようだが、人の居住地に現れてしまったがために殺された多くのマウンテンライオンのことを思うと、人間と野生動物との共生の難しさを感じてしまう。(了)
出典:Fox News:Mountain lion prowling California man’s backyard captured in ‘amazing’ video: It was ‘a close call’(3/14)
出典:NTD:‘Amazing’ Video Shows Mountain Lion Prowling in Man’s Backyard: ‘He Was Right There’(3/12)
出典:Daily Mail:‘My God, that’s not a dog…’: Incredible footage shows hungry mountain lion prowling through a backyard just inches away from stunned California homeowner(3/12)