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アメリカで航空機に取り付けられている緊急脱出用のスライドが外れ、空から落ちてくる出来事があった。

落下したスライドが、家を直撃

その出来事があったのは、7月17日の午後、場所はイリノイ州のシカゴ・オヘア（O’Hare）空港近くにある民家の庭とされている。

家の所有者であるパトリック・デビットさんによれば、仕事から帰宅途中だった午後12時15分頃、彼の息子と義父が家の中にいて、キッチンで昼食をとっていたところ、大きな「ブーン」という音を聞いたという。

その後、空気で膨らむ航空機の緊急脱出用スライドが、家を直撃。屋根板や樋、台所の窓ガラスが破損したそうだ。

その後、デビットさんの義父が外に出て緊急用スライドを見つけ、彼にそのことを知らせた。

ユナイテッド航空の担当者が訪れる

デビットさんらは、911（警察など）に通報。すると30分以内に、米連邦航空局が自宅に到着したという。

米連邦航空局によれば、シカゴ・オヘア空港の職員が、スイスからのフライトを終えて着陸したばかりのユナイテッド航空のボーイング767から、緊急用のスライドがなくなっているのを発見したという。

そして17日の午後になると、ユナイテッド航空の担当者2人がスライドを引き取りに、家へ来たそうだ。

稀なケースだが、過去にも同様の事故

実は、緊急脱出用のスライドが落下したのは、これが初めてではない。2016年にはアリゾナ州のフェニックスに近いスカイハーバー空港付近で落下しており、2019年にはマサチューセッツ州の町、ボストンにあるローガン空港近くでも落下したという。

しかしスライドが落下するのは、非常に稀なケースとされている。

幸いにも今回、スライドの落下で負傷者は出ておらず、現在どのようにして飛行機から落ちたのか、調査中だという。（了）

出典元：ABC7：Emergency slide falls from United plane, lands in backyard near O’Hare Airport: Chicago police(7/18)