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3本の足で暮らすタイのワンコ、土に埋められた赤ん坊を発見しヒーローに

3本の足で暮らすタイのワンコ、土に埋められた赤ん坊を発見しヒーローに
flickr_or & roy/写真はイメージ

タイでワンコが生後間もない赤ん坊を発見し、救ったとするニュースがタイで伝えられている。

 

犬が土を掘り返したら足が出てきた

 

そのワンコとはオスの「ピンポン」。彼は以前、交通事故に遭ってから1本の足が機能せず、以来3本の足で暮らしてきたという。

 

ところが5月15日、「ピンポン」はBan Nong Kham村で、突然飼い主のUsa Nisaikhaさん(41)に向かって警告を発するかのように吠え始め、土埃を引っ掻き始めたそうだ。

 

そして異常を察知したNisaikhaさんは、やがて土の中から赤ん坊の足が突き出ているのを発見した。

 

赤ん坊はすぐに地元の人々の手によってChum Phuang病院へ担ぎ込まれ、土で覆われた体を綺麗にされた後、医者から健康には問題がないことが確認されたという。

 

子供の遺棄、殺人未遂で逮捕

 

この赤ん坊は生まれて間もない男の子で、体重は約2.4kgしかなく、母親によって土の中に埋められたとみられている。

 

その母親はまだ15歳だったが、警察はその後子供を遺棄し、殺人を試みようとした容疑で逮捕したという。

 

15歳の母親は両親に妊娠が知られるのを恐れ、隠すために埋めたと考えられているが、深さが浅かったため、赤ん坊が生き延びられたと考えられている。

 

精神的疾患も抱えていた

 

またChum Phuang警察署のPanuwat Puttakam中佐は、Bangkok Postの取材に対し次のように語ったそうだ。

 

「その少女(赤ん坊の母親)は現在、心理学者と両親のケアを受けています。というのも彼女は非常に恐れているからです。彼女は自分の行為を悔いており、考えずに衝動的に行ったと語っています。また自分が妊娠しているのを両親が知ると思い、恐れていました」

 

さらに赤ん坊の母親は、精神的な疾患があると診断を受けてもいたという。

 

ヒーローとして讃えられる

 

一方、足の不自由な「ピンポン」は、その後赤ん坊を救ったとして、タイの人々からヒーローとして讃えられているそうだ。

 

飼い主のNisaikhaさんは、次のように語っている。

 

「私はずっとピンポンを飼い続けてきました。というのも彼はとても忠実で、従順だからです。私が牛のいる牧草地へ向かう時も、いつも手伝ってくれるのです。彼は村全体の人々から愛されています。それは素晴らしいことです」

 

1本の足の機能を失ってもたくましく生き、ヒーローになった「ピンポン」。いつまでも元気に暮らして欲しいものだ。(了)

 

 

出典元:The Guardian:Thailand: disabled dog rescues baby buried alive by teenage mother(5/18)

出典元:INDEPENDENT:Three-legged dog saves newborn baby buried alive by mother(5/18)

出典元:Bangkok PostGirl attempts to kill her newborn(5/17)

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