デモの最中、警官に突き飛ばされた高齢者の男性、頭蓋骨を骨折し歩けない状態に
先日、黒人差別に抗議するデモにおいて、高齢者の男性が警察官に突き飛ばされたが、その後男性が歩けない状態でいることが明らかにされた。
警察官に突き飛ばされ、頭から血を流す
その事件が起きたのは6月4日、場所はニューヨーク市にあるBuffalo市民ホールの前とされている。
当時、このエリアでは黒人差別に抗議するデモが行われており、多くの警察官が取り締まるために配備されたという。
非営利団体「Western New York Peace Center」のメンバーで、平和活動家のMartin Guginoさん(75)はその場で静かに立ち、近寄ってくる警察官に何か話しかけようとした。
しかし突然1人の警官が「そこをどけ!」といって彼を突き飛ばし、Guginoさんは、バランスを崩し、背中から転倒。頭から血を流したまま、動かなくなってしまう。
The name of the 75yo man who was shoved by Buffalo police, as he spoke to them, is Martin Gugino.
Beyond shoving him, cops didn’t immediately render aid.
The police dept said a man tripped & fell. They changed their story after this video surfaced.
pic.twitter.com/qbTvXAAPLH— David Begnaud (@DavidBegnaud) June 5, 2020
頭蓋骨を骨折、歩けない状態
その後、Guginoさんはすぐに病院へ運ばれ、治療を受けるが、当時は頭にケガを負ったとしか伝えられていなかった。
しかし今回、Guginoさんの弁護士は、彼が頭蓋骨を骨折し、現在歩くことができない状況だと明かしたという。
もっとも脳の損傷具合や、またはGuginoさんが今後も歩けない状態になるのか、は明らかになっていない。
Guginoさんを突き飛ばした2人の警官は、その後暴行の容疑で起訴されたが、この処遇に不満を持った仲間の警察官57人が、緊急対応チームから自主的に外れ、抗議しているそうだ。
ただこの映像はネットでも公開され、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事も、突き飛ばした2人の警察官を解雇するよう求めたとされている。(了)
出典元:METRO:Activist, 75, shoved to ground by cops suffered fractured skull and is unable to walk(6/16)