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ミャンマー北部で軍が少数民族の祝賀会場を空爆、音楽家など60人が死亡

ミャンマー北部で軍が少数民族の祝賀会場を空爆、音楽家など60人が死亡
Twitter/Burma Campaign UK

ミャンマー軍が、北部の少数民族の地域を空爆し、音楽家など多くの人々を殺害した。

 

300人から500人が出席

 

ミャンマー軍は10月23日、首都・ヤンゴンの北、約965km離れた山岳地帯にある、少数民族カチン族の集落を空爆。これにより60人が死亡したという。

 

当時、ここではカチン独立機構(KIO)の創立62周年を祝う式典が行われており、300人から500人が出席。コンサートも開かれ、歌手や音楽家による演奏が行われていたそうだ。

 

しかし午後8時頃(現地時間)、ミャンマー軍はこの会場を空爆。カチン族の歌手とキーボード奏者などを含む60人が殺害され、200人が負傷した。

 

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カチン独立軍の基地内で行われていた

 

ミャンマーの少数民族は反乱を通じて自治を求めており、今回の祝賀会も、武装組織であるカチン独立軍(KIA)が軍事訓練に使用している基地で行われていたという。

 

このため空爆による死者の中には、KIA軍のメンバーや企業の経営者なども含まれていたそうだ。

 

ミャンマー軍は、昨年2月にクーデターを起こし政権を掌握。その後、民主化を求める抗議活動が全国的に広がったが、軍は徹底的に弾圧し、これまでに約2300人の市民が死亡、1万5000人が逮捕されたという。

 

やがて民主派は軍事政権を打倒するために国民防衛隊(PDF)を結成、ミャンマー軍と武装闘争を繰り広げてきた。

 

またPDFの隊員らは、以前から抵抗を続けてきた少数民族の力を借り、戦闘訓練などを受けてきたとも言われている。(KIAが軍事訓練を行っていたのかは定かではない)

 

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警備隊が病院で治療するのを阻止

 

今回の空爆では、多くの犠牲者が出たが、その後軍事政権の警備隊は、負傷者を近くの町の病院で治療するのを阻止したとも伝えられている。

 

国連のミャンマー事務所も「空爆の報道に深い懸念と悲しみを覚える」と非難。アムネスティ・インターナショナルも、この空爆は政府による弾圧がエスカレートするパターンを示していると警告し、次のように述べている。

 

「軍は反対派に対する弾圧をエスカレートさせる中で、市民の命を冷酷に軽視してきた。今回の攻撃で、軍が現場にかなりの民間人がいることを知らなかったとは考えにくい。(略)軍は、この空爆の被害を受けた人々や他の(治療が)必要な民間人に対し、医療従事者や人道支援へのアクセスを直ちに許可しなければなりません」

 

アムネスティは、2021年のクーデター以来、ミャンマー軍が違法な殺害、恣意的な拘束、拷問、民間人の強制移住など、広範囲にわたる残虐行為を犯していると非難してきた。

 

東南アジア諸国連合(アセアン)も、この危機の解決を求めてきたが、今までのところ有意義な解決策を見出すことができずにいる。

 

国連によれば、先月にもミャンマー北西部のサガイン地方で軍による空爆があり、少なくとも11人の学童と2人が死亡したという。(了)

 

出典元:The Guardian:Myanmar airstrike kills 60 people at concert, says Kachin separatist group(10/24)

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