オランダで電車が暴走、運良くアート作品に支えられて落下を逃れる
オランダで地下鉄の電車が事故を起こし、アート作品に乗り上げて止まっている様子が撮影された。
線路の終わりで止まらず
その事故が起きたのは11月1日、場所はロッテルダム近郊の街、SpijkenisseにあるDe Akkers駅の近くとされている。
この駅を通る地下鉄の電車は、操車場に入ったものの、線路の終わりにある車止めでも止まらなかったという。やがてそのまま突っ込み、その後木やコンクリートの壁にぶつかっていったそうだ。
そして最後にはクジラの尾の形をしたアート作品に乗り上げる形で止まったという。
— I am a virtual Capean (@huibhamer) November 2, 2020
アート作品のおかげで落下せず
車体の前方はひどく傷ついており、底にはケーブルがぶら下がっていたという。
その後、警察や救急が呼ばれて対応に当たったそうだが、事故が真夜中過ぎに起きたせいもありケガ人などはいなかったそうだ。
またアート作品は高さが10mあり、車体を支えたおかげで、車両が落下することなく、乗務員の命も助かったと言われている。
CNNによれば、この彫刻は建築家のマーテン・スタイスさんが約20年前に制作したものだという。
線路はもともと公園だった場所の高架上に敷設されていたそうだ。クジラの尾の彫刻は、公園のスペースが失われる代替がほしいという地元住民の要望で設置されたものとされている。
大きな事故にならずに済んで良かったが、このような形で車両が止まるとは、かなり珍しい出来事と言えるだろう。(了)
出典元:Yahoo News:Rotterdam Metro Train Plows Through Stop Block, Dangles on Artwork(11/3)
出典元:CNN:高架突き破った電車、「クジラの尾」に乗り落下回避 オランダ(11/3)