中国の高層ビルで謎の揺れ、人々が避難、街が一時パニックに【複数動画】
中国にある高層ビルが突然揺れ始め、建物にいた人々が避難し、街が一時パニックに陥った。
慌てて逃げる人々の動画
そのビルとは、広東省の深圳市にある「SEG Plaza(賽格広場)」だ。
5月18日の午後1時50分頃、79階建ての「SEG Plaza」が揺れ始め、ビルにいた人や、街を歩いていた人々が避難したという。(揺れ始めた時間は、12時31分との情報もある)
ツイッターに投稿された動画にも、数多くの人々が慌ててビルから離れようとする様子が映っていた。
剛剛中午時分,位於深圳華強北,樓高73層的賽格電子大廈突然搖晃,原因不明也沒地震!樓宇內人群和樓下人群紛紛逃命! pic.twitter.com/aoixkH6OeY
— 風再起時【香港挺郭后援會3】 (@dZnJUCdo4FlZqgd) May 18, 2021
— 風再起時【香港挺郭后援會3】 (@dZnJUCdo4FlZqgd) May 18, 2021
— 風再起時【香港挺郭后援會3】 (@dZnJUCdo4FlZqgd) May 18, 2021
ビルの中では揺れに気づかない人も
このビルの中にはオフィスや家電販売店が入っており、比較的下の階でハードドライブを販売していたChen Weiさんによれば、当時は建物が揺れているのを感じなかったが、他の人と共にビルから避難するよう言われたという。
また彼の友人の1人は当時、ビルの高い階におり、机の水のボトルが揺れ始めたのに気づいたそうだ。14階にある「Segmaker Space」のマネージャーであるJi Jialinさんは、揺れは大きくはなかったが、皆と一緒に階段を使って避難したと語っている。
この影響により、近くのビルからも人々が避難。周辺の道路も一時、封鎖されたという。
— Shenzhen Pages (@ShenzhenPages) May 18, 2021
地震もなく、風も強くない
このビルは高さが約300m(最上部までは約355m)、ニューヨークにあるエンパイア・ステート・ビル(381m)とほぼ同じとされている。
建設されて20年経っているが、その日は地震が起きたとの報告もなく、風速も27kmしかなく、決してビルを揺らすほどではなかったという。
このため現時点では、揺れた原因はまだ不明だが、中国建設科学工業株式会社のチーフエンジニアであるLu Jianxin氏は、メディアの取材に対して、「揺れは共鳴(共振)効果によって引き起こされた可能性がある」と指摘している。
実は2011年にも韓国で、ビルが原因不明の揺れを起し、人々が避難する事態が起きている。
この時、ビルの12階にあるフィットネスクラブでは20人がエアロビクスをしており、集団による振動が建物全体の共振現象を起こし、上層階で揺れを大きくさせた可能性があるとの見方が示された。(了)
出典元:SCMP:Shaking of Shenzhen skyscraper sends people fleeing, leading to evacuation and official investigation(5/18)