インドネシアで火山が噴火、黒い巨大な噴煙が村を襲い、15名が死亡【動画】
インドネシアで12月4日、火山が噴火し、多くの犠牲者が出ている。
「あたりが真っ暗になった」
噴火したのは、インドネシアのジャワ島東部にあるSemeru山だ。
この山は12月4月の14時30分頃(現地時間)に噴火。灰の混じった黒い噴煙が近くの村を飲み込みんだ。
地元の住民によれば、村は瓦礫で覆われ、濃い煙が太陽の光を遮り、あたりは真っ暗になったという。
人々が黒い煙から逃れる様子は現地で撮影されており、インドネシアの災害軽減局(BNPB)のツイッターにも動画が投稿されている。
BPBD Provinsi Jatim dan BPBD Lumajang telah menuju lokasi untuk melakukan assesment dan evakuasi warga di sekitar Gunung Semeru. Silahkan mention jika ada yang dilokasi pic.twitter.com/FfRGJxHb6c
— PRB Indonesia BNPB (Disaster Risk Reduction) (@PRB_BNPB) December 4, 2021
15人が死亡、27人が行方不明
NHKによれば、この噴火により、これまでに15人が死亡、27人がいまだに行方不明になっているという。
Lumajang地区では少なくとも11の村が火山灰に覆われ、12月6日の時点で56人が負傷。多くが熱い泥流に間違って入ってしまい、火傷に苦しんでいるそうだ。
またNHKは、地元の防災当局が約3000棟の住宅が火砕流などによる被害を受けたと明らかにした、と伝えている。
Puluhan rumah di Kampung Renteng, Desa Sumber Wuluh, Kecamatan Candipuro, Lumajang, terendam abu erupsi Gunung Semeru. Ketinggian abu dan pasir vulcanik sekitar 4 meter.
Sumber : Relawan dan BPBD Lumajang pic.twitter.com/5HlF4gj3Of
— PRB Indonesia BNPB (Disaster Risk Reduction) (@PRB_BNPB) December 5, 2021
Semoga tdk banyak korban pic.twitter.com/5iQprGgUza
— Made Sudarta (@MadeSud4rtabali) December 5, 2021
インドネシアの災害軽減局(BNPB)のスポークスマンによれば、現在ケガ人などは様々な病院で治療を受けており、約1300人がこのエリアから避難を余儀なくされているという。
また当初、建物に10名の作業員が閉じ込められたと報じられたが、彼らはその後全員救出されたと言われている。
インドネシアの国家捜索救難庁は、犠牲者の数がさらに増える恐れもあるとして、捜索を急いでいるそうだ。(了)
出典元:BBC:Indonesia volcano: Volcano rescuers face ash as high as rooftops(12/6)
出典元:NHK:インドネシア ジャワ島の火山噴火 15人死亡 約3000棟住宅被害(12/6)